研究課題/領域番号 |
61480442
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
鹿取 信 北里大学, 医学部, 教授 (50050365)
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研究分担者 |
西山 和男 北里大学, 医学部, 助手 (20180656)
川村 道子 北里大, 医学部, 助手 (00154104)
小田 隆治 北里大, 医学部, 助手 (60185600)
馬嶋 正隆 北里大学, 医学部, 助手 (70181641)
上野 晃憲 北里大学, 医学部, 講師 (00112657)
原田 芳照 北里大学, 医学部, 助教授 (20050677)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1988年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | LTC_4 / LTB┣D24 / LT簡便精製法 / ラット心筋梗塞 / エタノール胃粘膜障害 / ハムスター頬袋微小循環 / 5ーリポキシゲナーゼ阻害薬 / ラット遅延型アレルギー / 胸膜炎 / LTB_4 / 補体 / 白血球血管外遊走 / ロイコトリエンB_4 / 5ーリポキシゲナーゼ / ラット遅延型アレルギー性胸膜炎 / プロスタグランジン / 血漿キニン / 微小循環 / 多核白血球血管外游走 / ロイコトリエン測定法 / 5-リポキシゲナーゼ阻害薬 / ロイコトリエン(LT)【B_4】 / 心筋梗塞 |
研究概要 |
ロイコトリエン(LT)類の病態における役割を知るために次のいくつかの実験を行い、生体内で重要な働きをしていることがわかった。 1.LT類の簡便な抽出精製法の開発:ラジオイムノアッセイで測定するためには抽出精製が必須である。試料をpH3.5以下の酸性にし、すばやくSEPーPAKC_<18>カラムで抽出精製すると、90%以上の回収率でよい結果が得られた。 2.ツベルクリンによるラット胸膜炎:結核死菌で感作し遅延型アレルギー胸膜炎をおこすと、血漿滲出は3,9〜18,48時間にピークを示し、これにブラジキニン、プロスタグランジンの関与はあったがペプチドLTの関与はなかった。また好中球、単核球の浸潤について、LTB_4も補体も関与しなかった。 3.ラット心筋梗塞:左主冠動脈を結紮すると左室の50%が虚血になるが、周囲より次第に血流が入り、48時間後には27%に縮小し、左心室の42%が12時間までに梗塞となった。好中球は12時間までの増加と12〜24時間までの著しい増加の二相性で心組織に浸潤した。LTB_4が心組織内で8時間をピークとして増量し、5ーリポキシゲナーゼ阻害薬(AAー861)を予め投与すると第一の好中球増加が著しく抑制された。12〜24時間の第二の増加は補体の活性化により起った。第一の好中球増加は34%の梗塞巣拡大に重要な役割を演じていた。 4.エタノールによる胃粘膜障害:ラットの胃内腔に3分間30%エタノールを投与すると直ちに集合細静脈を中心に毛細血管にうっ血が生じ血流が停止した。この時胃壁内にはLTC_4が4.4ng/胃(6倍)に増大した。LTC_4により集合細静脈基部で収縮がおこるらしくAAー861で胃のうっ血が著しく抑制された。 5.ハムスター頬袋の微小循環:LTB_4を微小血管表面に投与すると、細静脈内壁に好中球が転がり、粘着し、その数の90%以上が内皮細胞間を通過するが、内皮細胞と周細胞との間隙に停留し、30分以上たつと始めて周囲の組織に出現した。
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