研究課題/領域番号 |
61480453
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中川 功哉 北海道大学, 教育学部, 教授 (50001798)
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研究分担者 |
森谷 〓 (森谷 潔) 北海道大学, 教育学部, 助教授 (40000939)
須田 力 北海道大学, 教育学部, 助教授 (90091470)
室木 洋一 北海道大学, 教育学部, 教授 (40000624)
西薗 秀嗣 北海道大学, 教育学部, 助教授 (10125338)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 運動と体力 / 運動と健康 / 疲労 / 疾病 / 睡眠 / 寒冷と運動 / 寒冷と脳波 / 血圧 / 常温下持久性運動 / 冷気下持久性運動 / 常室温下運動 / 冷気下運動 / 身体活動と健康 / 寒冷下の運動処方 / 事務系職業 / 農業協同組合 / 有疾患者数 |
研究概要 |
本研究は冬季の厳しい低温気候を有する北国の生活及び運動生活と体力・健康の課題を浮彫し、積極的に体力・健康を維持増進できる基礎的資料を収集することを目的としている。 初年次に本道各地域(道南、道央、道東、道北)の青壮年勤労者について疲労、疾病、体力・健康の自覚と健康生活への配慮、睡眠、食事、飲酒、運動不足感と運動・スポ-ツの実施に関するアンケ-ト調査を行い、特に睡眠その他の生活指標や運動と体力・健康の相関の検討から、基本的に休養や運動が体力・健康を強く規制していることが明らかになり、また冬季の運動不足も明らかであり、これらの諸問題は生活(健康)処方のための基礎課題であった。 2年次、3年次は常温下と寒令下における軽度・中等度強度全身運動から、間欠的寒冷曝露が生体循環機能に及ぼす実験研究を行ったが、両年度ともに設定期間が稀にみる暖冬となり、比較的温和(13℃)な冷気下の実験であったが、特に軽疾高血圧者の血圧亢進が認められた。アンケ-ト調査で特に50代から高血圧者が増加することから、中高年者の運動は温和な冷気でも細心の留意が必要である。また冬季の生活における間欠的寒冷曝露ははるかに低温であり、本実験を基礎に今後の研究課題と致し度い。 本年度(4年次)は改めて比較的温和な冷水(10℃)実験に着手し、一側手の冷水浸漬時の脳波は頭頂、後頭ともに低振幅速波(β波)の増強があり、寒冷刺激による上行性賦活機能系の活動により、大脳皮質の覚醒水準の亢進があったが、20代・30代に比し、40代・50代では賦活機能の低下が認められた。水は生活とともにあり、冷気とともにその刺激は等しく受容されており、他の生理機能に大きな負担をかけることなく、精神刺激効果があったが、高年者を含む系統的検討が必要である。
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