研究分担者 |
中村 彰伸 宮崎医科大学, 医学部附属病院, 助手 (80180355)
山元 章裕 宮崎医科大学, 医学部附属病院, 助手 (90166778)
鳥井 秀雄 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (00164070)
林田 中 宮崎医科大学, 医学部附属病院, 助手 (40164975)
千原 悦夫 宮崎医科大学, 医学部附属病院, 講師 (20111958)
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研究概要 |
近年開発された超音波診断装置は,それぞれ特長を有しているので, 他の装置による結果と比較することは必ずしも容易ではない. そこで, 生体組識類似のファントムを作り, 異なる種類の超音波診断装置の映像を解析することにより, 各装置相互間の相違を求め, 映像の換算を可能にしたいというのが, 本研究の目的である. まずファントムの作成と剛標として用いられる超音波診断装置の開発を計画した. その結果, 次のような結果が得られた. ファントムについては, 特殊エコグラフィーとしてあげられる. 形態, 計量, 動態の3つにそれぞれ最も適したものが求められなければならない. 形態については, 眼球の歪みが最も重要であるが, これは診断装置のメーカーで既に行なわれていて, 本研究の主な目的ではない. 動態については, すでに昭和60年に発表したもので今のところ充分であると思われる内部反射に関するものは, カップリングエージェントとして開発されたものが, 性質が恒常的で安定しており, どこででも入手出来る. などの点で現在のところ最も適していると思われる. 現在3種類のもの(3M社製キテコ, 島津製作所製ソノコンタクト及びパーカー社製カプラー・アクアフレックス)が入手できる. それらの性状については, すでに一部報告し, また第3回眼科ME学会(昭和63年4月9日)においても新しい知見を発表する予定である. 超音波診断装置については, 現在の診断装置の使用状況からまずBモードのものの開発に着手した. 完成にはまだ多少の時間を必要とするが, ダイナミックレインジの巾とその中心の値を自由に設定でき, 1枚の超音波像から認意の増幅感度における超音波像4枚を同時に表示することが出来るものが開発された. これについては, 3月24日第92回日本眼科学会総会において発表する予定である.
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