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フッ素洗口法のう蝕進行速度に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 61480491
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 小児・社会系歯学
研究機関長崎大学

研究代表者

高木 興氏  長崎大学, 歯学部, 教授 (80005090)

研究分担者 小林 清吾  新潟大学, 歯学部, 助教授 (50153614)
研究期間 (年度) 1986 – 1988
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1988年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1987年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
キーワード永久歯初期齲蝕 / 齲蝕進行速度 / フッ化物洗口法 / 予防的経過観察 / 学校歯科管理 / 小学童永久歯 / う蝕進行率 / 小学学童永久歯
研究概要

フッ化物洗口法(0.05%NaF溶液、1日1回法)を実施している小学学童477名を対象に、永久歯小窩裂溝において新しく発生したC_0、及びC_1を追跡観察し、これらの齲蝕進行速度を検討した。齲蝕の診断方法は視診型とし、診査期間は原則として6ヵ月間隔で、各被検者は同一検査者が一貫して担当した。初めC_0であった症例の観察において、C_1以上進行例の割合は24ヵ月後51.1%であり、一方、健全の診断に戻った症例が6ヵ月経過以降のいずれにおいても約15%見られた。また、C_3に進行した例はこの期間で1例も見られなかった。また、初めC_1であった症例の観察において、C_2以上進行例の占める割合は24ヵ月後59.3%であり、C_3の発生が12ヵ月後にただ1例みられた。齲蝕が発見された12ヵ月後の進行率、現状維持率、戻った率を比較し、齲蝕発生時の学年により大きな差異を認めた。進行率は1年生群で特に大きく、高学年群ほど小さいが、逆に現状維持率や戻った率は高学年で大きく、これらの傾向はC_0、C_1とも同様に認められた。C_1の場合で、4年生、5年生群では進行率と戻った率が約20%の同程度となっていた。また、これら初期齲蝕の累積進行率を求め進行率の経時的推移について検討したところ、同様に齲蝕発生時の学年による特徴が認められた。特に1年生群の進行率は観察経過につれ急激な勾配で増加していたが、高学年群では緩い増加勾配となっていた。以上の結果をもとに、齲蝕予防管理においてフッ化物洗口法の恩恵を生かし、不要な充填を避けるための具体的な方法を検討した。そして、C_1が発見された児童が1〜3年生の低学年であれば即時の充填処置を行うこと、またこれが4年生以上であったならば次の検診でC_2が発見されるまで予防的経過観察を行う方が、より合理的な方法であると考えられた。今後、フッ素洗口を行っていない者の齲蝕進行率や、個体の齲蝕活動性との関連性について検討する予定である。

報告書

(4件)
  • 1988 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 小林清吾: 口腔衛生学会雑誌. 39. (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Seigo,KOBAYASHI: "Study on the Progression of the Initial Caries in Pits and Fissures of Parmanent Teeth of Primary School Children Participating in a Fluoride Mouth Rinsing Program" JOURNAL OF DENTAL HEALTH. 39. (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 小林清吾: 口腔衛生学会雑誌. 39. (1989)

    • 関連する報告書
      1988 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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