研究課題/領域番号 |
61490018
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
黒田 勝彦 京都大学, 工学部, 助教授 (20026157)
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研究分担者 |
喜多 秀行 鳥取大学, 工学部, 助教授 (50135521)
長尾 義三 日本大学, 理工学部, 教授 (60025773)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1988年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1987年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 土木技術 / 土木事業 / 水運 / 都宮 / 変遷 / 港湾 / データべース / 文明 / データベース / 船型 / 輸送経済効率 / 岸壁 / 防波堤 / 発展過程 / 文明の育成 / 制度 / 組織 / 制度・組織 |
研究概要 |
本研究は、古代より現代に至る土木事業の、文明に寄与した役割を史的分析を通して明かにし、新たな文明創出のための土木事業の方向を求めることを目的としている。古代においては、通路、橋構築の技術が未発達なため、水運主体の国家統一がなされ、都宮はこのような水運と都市防御の観点から営まれていたとの仮説を史料より考証した。水運交通体系による国家経営は河川の低水工事、沿岸、泊、津の発達を促した。このような沿岸域の開発による国家の経営主義は脈絡として現代に受け継がれ、貿易港と漁港を併せて海岸線8kmに一港という現在の日本を創出する基となっている。一方、道路は官道としてつくられ、やがて交通・情報伝達のニーズから、駅から宿場へと変貌していく。さらに、古代大陸に模倣した条坊制の都づくりから、寺内町、城下町さらに泊津、宿場町へと都市形成も移り変わっていく。いづれも土木事業が時代の経済・政治に大きな影響を与えたことが各時代毎に明らかにされた。古代より現代に至るまで、沿岸域の開発と水運がわが国の命脈を左右して来た事実から、研究の焦点を港湾の歴史的発展過程に絞り、漠大な史料の考察に便利を図るため、港湾発展史のためのデータべースを作成し港湾建設技術と社会・経済との関連性について考証した。その結果、軍事・物流・交通の基地としての港湾がやがて都市の玄関として機能するようになる。また、明治以降は、これらの機能に加え、近代産業の生産基地としての機能が強化され、戦後は鉄鋼・石油化学コンビナートを背後に持つ近代産業港湾として日本の経済成長の礎となってきたことを明らかにした。しかし、一方では白砂青松の自然海岸が大都市から消滅し人々から海への関心を奪っていく結果となった。また、内陸の開発を終えた今、再び沿岸域は熱い眼差しで再考され始めており、新たに、情報・通信、交流、文化・リクレーション機能の必要性を明らかにした。
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