• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

日本の社会的ルールシステムの構造-社会の秩序はどのようにして保たれるか-

研究課題

研究課題/領域番号 61510043
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関京都大学

研究代表者

木下 冨雄  京大, 教養部, 教授 (10026742)

研究分担者 林 春雄  弘前大学, 人文学部, 助教授 (20164949)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード社会的ルール / 社会的規範 / 社会の秩序維持システム / 裁判所の判決の評価
研究概要

〔目的〕私たちの社会には、法律を始めとして、規則,道徳,掟,慣習などさまざまな「社会的ルール」が存在する。これらのルールは独立したものではなく、相互に関係を保ちながら重層的な構造を保っている。本研究は、これら多様なルールが、全体としてどのような構造を持ち、その中で個別的なルールがいかなる働きをするのか、そのシステムを、社会調査によって明らかにすることを目的としている。
〔方法〕(1)被調査者 大阪府下に在住する成人男女を母集団とした。
(2)抽出方法 大阪府下を都市部と農村部に階層化し、住民台帳の中から、それぞれ400人ずつを二段無作為抽出した。
(3)質問紙の内容 新聞紙上で報道された過去の事件の中から、新宿西口バス放火事件,日航機長逆噴射事件,外国人指紋押なつ拒否事件,四つ子選択出産事件等12の事件を選び、それぞれの事件が、どのような社会的ルールによって処罰されると思うかを問うた。また、それぞれの社会的ルールの性質についての質問、人びとの価値観、政治的態度、道徳観、各種のデモグラフイック属性を問う質問が含まれている。
〔結果〕 社会事件の中には、法律のみならず道徳や規則など複数のルールによって処罰されるものと、法律上は罪になるがそれ以外のルールからは処罰されないもの、またそれと全く逆のケースなど、いくつかのタイプのあることが明らかになった。その意味で、社会的ルールは、相互に関係を保ちながら、全体として社会の秩序をレギュレートしているようである。またこれらの処罰の与え方は、地域のもつ社会的規範や、各人の道徳性、価値観、政治的イデオロギー、それに性、年令、学歴といった個人属性によって、強い影響を蒙っていることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 木下冨雄,林春雄: 第51回日本心理学会大会発表論文集. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi