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錯覚旋律を生ずる音響条件と聴覚機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61510049
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関九州芸術工科大学

研究代表者

寺西 立年  九州芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (50038981)

研究分担者 中島 祥好  九州芸術工科大学, 芸術工学部, 助手 (90127267)
津村 尚志  九州芸術工科大学, 芸術工学部, 助教授 (20038962)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1987年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード音の高さ / 複合音の高さ / シェパードトーン, 無限音階複合音 / 音の高さの動き / 音の高さの動的な知覚 / 旋律の知覚 / 錯覚旋律 / シェパード・トーン / 無限音階 / 音の高さの知覚 / 複合音の高さの知覚 / 3和音による無限音階 / 音の相対的高さ / 音の動的高さ / 音の旋律的高さ / 聴覚モデル / 音の相対的高さ判断のモデル / 動的高さ判断のモデル
研究概要

我々がシェパードトーンの変形を取り上げて実験をはじめたのは昭和57年であり, それ以来5年が経過した. その間昭和61年度から文部省の科学研究費補助金を受けて研究は大幅に進展し, 別記の成果報告書にあげられている論文発表によって一応の収束を見るに至った.
それらの論文7編は補助金を受けた期間中の成果であるが, 中でも特に第12回国際音響学会のプロシーディングと・雑誌ミオージクパーセプションに掲載予定の2編が本研究の成果の全体をよく表わしている. これを要約して述べると, オクターブ間隔に部分音を並べたシェパードトーンと同様な効果を, もつと狭い周波数帯域の複合音によって得るために, 三和音(転回形も含む)の平行進行を用いることで達成できた. シェパードトーンの聞こえを多次元尺度分析して示すと二次元の円環状になるが, 三和音で作った擬似シェパードトーンでは被験者によって, 一重の円環になる場合と三重の円環になる場合とがあることが判った. 刺激音のスペクトルを操作して三重の円から一重の円に移行する様子を観測することを考えたが, 条件を単純化して明快にするために二重円から一重円へ移行する刺激を用いることとした. また従来のシェパードトーンで示される高さの循環性はオクターブの循環性であり, オクターブの感覚的類似性に関連するものという見解が多く聞かれるが, その正当性をしらべるために, ここでは一貫して非オクターブ構成の複合音で実験した. その結果, こうした複合音が相い続いて二個提示されると被験者はスペクトルパタンの周期あるいは概周期に着目し, その動きを追うことによって高さの上昇または下降を感じるのだということが明確になった. そして周期, 概周期のどちらを追うべきか紛らわしいときは, 大多数の被験者は, 多数回の判断において統計的にその中間的な態度で判断することが判った. 従って二重円から一重円まで連続的な移行の形が見られた.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] Teranishi,R.: Proc.12th ICA(Toronto 1986). III. K2-3 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nakajima,Y.;Tsumura,T.;Matsuura,S.;Mimami,H.and Teranishi,R.: Music Perception. 5. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Minami,H.;Nakajima,Y.;Tsumura,T.;Kunisaki,H.;Ohnishi,S.and Teranishi,R.: Music Percertion. 5. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Teranishi,R.,: "Endlessly rising or falling chordal tones which can be played on the piano: Another variation of Shepard demonstration" Proceedings of the 12th ICA (Toronto, 1986). III. K2-3 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nakajima,Y., Tsumura, T., Matsuura, S., Minami, H., and Teranishi, R.: "Dynamic pitch perception of complax tones devided from major triads." Music Perception. 5. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Minami,H., Nakajima,Y., Tsumura,T., Kunisaki,H., Ohnishi,S., and Teranishi,R.: "Circularity in relative pitch judgments of complex tones in view of periodicity of spectral pattern." 5. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Ryunen Teranishi: Proc.12th International Congress on Acoustics. 3. K2-3 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 南裕幸,大西茂樹,中島祥好,寺西立年,津村尚志: 日本音響学会聴覚研究会資料. H-86-69. 1-10 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 南裕幸,中島祥好,寺西立年,津村尚志,大西茂樹: 日本音響学会春季研究発表会講演論文集. I. 269-270 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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