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触認識に関する発達的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61510062
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関神奈川大学

研究代表者

和氣 洋美 (和気 洋美)  神奈川大学, 外国語学部, 教授 (80122951)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1988年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1986年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード加齢の効果 / 文字の認識 / 能動触 / 受動触 / 触パターン認識 / コンピュータ・コントロール・オプタコン / 触文字知覚 / 視覚代行 / エイジング
研究概要

糖尿病などの病因により高年令における中途失明が増加している今日、彼らの知的活動を補助する目的で文字情報を伝達しうる多様な手段を考えて行かなければならない。しかし、触パターン知覚に関する我々の研究においては、以前から高令者の触パターン知覚が若年令より劣り、困難であることが指摘されていた。この研究においては、幼年から70代の高齢者まで幅広い年齢層の人々を被験者として、ドット状で表示される機械的なひらがな文字、紙の上に表示される浮上り線文字ひらがな、いわゆるオプタコン素子を用いて表示される0から9までの数字の触覚的な読み取り実験を行った。これらは能動能モードと受動能モードの両触知覚的モードを含むもので、結果は盲人の結果とも比較された。
晴眼被験者は皆、触覚によってパターンを把握するような経験は以前にはなく、盲人よりは成績が劣ったが、10代20代の若年者の成績はこれを大差はなかった。それ以降年令が高くなるにつれて成績は顕著に悪くなり、多くの時間がかかるのに、しかも間違いが多かった。文字の大きさも最大で7種類を用意して検討したが、小さな文字の場合には高齢者はほとんど読むことが出来なかった。この劣化は能動触においてばかりではなく、受動触においても顕著であったことから、単に老化によって触覚が鈍化するとか、触運動的なモーター・コントロールがうまく行かなくなるといった原因によるのではなく、より高次レベルで個々の触情報をまとめて文字をイメージし、長期記憶内の文字情報と照合するといった作業レベルで変化が起っているのであろうということを予測させた。

報告書

(3件)
  • 1988 研究成果報告書概要
  • 1987 実績報告書
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 和氣洋美,和氣典二: 神奈川大学心理・教育研究論集. 6. 75-122 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 和氣洋美,和氣典二,斎田真也: 神奈川大学心理・教育研究論集. 7. 1-16 (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hiromi,Wake; Tenji,Wake: "The aging Effect on the Tangibility of Hiragana Letters" The Journal of Psychology & Education Kanagawa University. 6. 75-122 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hiromi,Wake; Tenji,Wake; Shinya,Saida: "Aging Effect on Tangibility of Number by Passive Touch Mode" The Journal of Psychology & Education Kanagawa University. 7. 1-16 (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1988 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 和粛洋美.和粛典二: 神奈川大学心理.教育研究論集. 6. (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 和気洋美: 日本心理学会第50回大会発表論文集. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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