研究分担者 |
小川 哲也 聖徳学園短期大学, 初等教育学科, 講師
都築 忠義 聖徳学園短期大学, 初等教育学科, 助教授
力富 敬子 聖徳学園短期大学, 初等教育学科, 助教授
田中 早苗 聖徳学園短期大学, 保育科, 助教授
佐藤 貴美子 聖徳学園短期大学, 保育科, 教授
TANAKA Sanae SEITOKU GAKUEN COLLEGE・ Assistant Professor
SATO Kimiko SEITOKU GAKUEN COLLEGE・ Professor
喜田 史郎 聖徳学園短期大学, 家政学科, 教授
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研究概要 |
研究成果報告書は以下の4部から構成される. 1.領域「言語」における指導目標について:「言語」担当教員に対する質問紙調査(昭和61年施行)の一部及び「言語」担当教員との面接調査により「言語」の指導目標をどう設定しているかを分析. 教員側としては授業の有効性を単に現場での実行性のみにおいているのではなく, 「言語」のとらえ方, 言語発達等の基本的知識の獲得, 保育者自身の言語能力の向上等をも授業の目標と考えており, 「言語」に「国語」と異なる独自性を認めていることが明らかになった. 2.幼稚園における「言語」指導に関する研究:領域「言語」の, 現場における指導場面に基づき, よりよい「言語」指導のための保育者養成プログラムの作成を目指して, サンプル園において保育場面をビデオカメラにより収録, 保育者の発話を中心に観察, 分析. 録画を保育者にみせながら, 研究者, 幼稚園の主任との討議, 反省の形でのフィードバックを与え, その変化を追跡し, この結果を分析. 保育者の発話内容にかなりの改善が観察された. 3.児童観に関する研究:保育科学生に対する投影法的調査の結果, これまで行った, 質問紙法による一連の研究で圧倒的支持を得ていた「子ども中心」の児童観が, 必ずしも支配的とはいえないことが明らかになった. 4.保育内容に対する保育者の認知に関する研究:六領域を中心とした保育目標に対する, 現場の保育者の認知の様相を分析. 保育目標は, 六領域というより, むしろ個の発達の流れの上に, 領域の違う目標項目同士が関係づけられていること, 大きく3クラスターに分類され, 第1と第2クラスターを基底とし, 第3の目標という階層関係で結ばれていることが明らかにされた. 実践上苦労している課題, 子どもに働きかけたいと実感する課題についても併せて考察した.
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