研究課題/領域番号 |
61510078
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
平 英美 阪教育大, 教育学部, 講師 (10135501)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 日本の権力構造 / エリート論 / 国会議員の経歴パターン / 国会議員の社会移動 / 国会議員へのアスピレーション / 政治アクターに対する評価 / パワーエリートの補充システム |
研究概要 |
本研究は、日本の権力構造をドムホフらのエリート論的な視角から経験的に解明しようとする試みである。このためにわれわれは、二つの調査を行った。一つは、第38回総選挙回の衆議院議員512名の経歴についての調査であり、今一つは、同議員を対象とした議員職へのアスピレーション形成過程と政治的諸アクターに関する評価を尋ねるためのアンケート調査である。後者は128名(25.0%)の有効回答を得ることができた。 この二つの調査の分析から、議員が各党ごとにみて、いくつかの経歴パターンをもつ集団に分類可能であること、しかもそれらが日本の権力エリートの一つである国会議員を補充するためのかなり閉鎖的なシステムであることが分った。議員は出身階層→学歴→職業と移動するプロセスで議員就位にとってより有効な資源となるようなキャリア形成に努めるが、最近回の選挙ごとに増加する世襲議員はきわめて閉鎖的なエリート補充システムであり、達成的なキャリアが無意味である点で特異な移動パターンをもつこともわかった。 議員へのアスピレーション形成には周囲の「重要な他者」が、モデルあるいはディファイナーとしての影響を及ぼすことが判明した。 また役割評価の点では、政党間に差違が見られ、自民党は政党優位論であり、野党は官僚優位論的であったが、総じて国会議員自身も日本の政策決定過程をエリート論的に考えていることが理解された。 本研究の詳しい内容については、「国会議員のキャリア形成と役割評価」と題する報告書を作成したので参照していただきたい。
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