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コミュニティ形成と地域住民組織に関する事例的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61510083
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 社会学
研究機関東北工業大学

研究代表者

矢内 諭  東北工大, 工学部, 助教授 (30042261)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードコミュニティ / 地域性 / 住民組織
研究概要

本研究は主として東北地方の稲作地帯におけるコミュニティ形成に関わる地域住民組織の現況と役割について明らかにすることを目的とした実証的研究である。研究対象地は宮城県古川市,角田市および隣接する丸森町,登米郡迫町および米山町,秋田県本荘市,大曲市である。このうち青少年を中心とした組織活動が目立っている数例について要約して報告する。丸森町では、(1)親子ふるさと教室,(2)仲間づくり運動,(3)文化活動,(4)ふるさと美化運動等が活動内容の中心をなしている。特に文化活動には見るべきものがある。現在、これらの活動が青少年だけのものから町全体へと広がり、世代間の交流が積極的に図られることが課題となっている。古川市においては、(1)少年のつどい,(2)野外活動のつどい,(3)史跡学習会と奉仕活動,(4)青年国内研修なが行われているが、ここでは地域の問題を学習する中から地域の成員としての自覚と郷土愛の醸成を図るべく主として宿泊研修が展開されている。角田市金津地区では、おとなの「契約講」のある区単位に「子ども組」が組織されており伝統行事の子どもタナバタが行なわれている。7才から15才までの子どもたちで組織され、「竿灯七夕」といっている。子どもが成長しては加入し、そして脱退し、行事は毎年引き継がれていく。
地域社会には、それぞれ一定の範囲の地域の広がりがあり、そこに居住する住民の生活が多面的包括的に包み込まれる傾向があり、またおのづから他の地域と区別されるような社会的生活様式をも示す。またそこに住む住民はそれぞれが地域社会全体について関心や興味を持ち、そこに共通の地域感情が生じる。コミュニティの基礎については種々議論も多いが、地域社会におけるこれらの地域性や共通の地域感情は特に重視さるべきである。地域社会におけるコミュニティ形成の基礎はまさにこのことの回復と創出にあるということができよう。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 矢内諭: 東北工業大学研究紀要. 【II】-7. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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