• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

フレーベル教育思想にみられる「シンボル」概念とその「遊具論」への展開の考察

研究課題

研究課題/領域番号 61510121
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関広島大学

研究代表者

小笠原 道雄  広島大, 教育学部, 教授 (10053612)

研究分担者 櫻井 佳樹  広島大学, 教育学部, 助手 (80187096)
クラウス ルーメル  上智大学, 文学部, 教授
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードフリードリヒ・フレーベル / シンボル / 遊具論 / 恩物
研究概要

本研究は、一般にきわめて難解とされているフレーベル(F・W・A・Fr【o!¨】bel,1782〜1852)の教育論,とりわけ「遊具論」をその思考の背景をなしている「シンボル」(Symbol)の思想ないし「シンボル界」(Symbolwelt)の思考との関連で解明しようとするものである。
〔研究成果〕
本研究から得られた主要な知見を要約すれば、以下の通りである。
1.フレーベルの「シンボル」概念の特徴として、全体的には、自然及び人間的生の現実それ自体がシンボル的なものと考えられている。従って、シンボル的に世界を見ることは人間の純化としての教育に直接に関係することになる。そのように理解されたシンボル的表現を、フレーベルは、(1)数学的規則性において、(2)言語的な像において把握する。前者は、「事物シンボル」、後者は「像(ビルト)シンボル」として表現されている。
2.フレーベルの「シンボル」概念の「遊具論」への展開。
一般にフレーベルの「遊具論」は「恩物論」にそれが代表されているが、それは(1)「事物の象徴的表現」として展開されているものである。具体的には、(1)幾何学的シンボルとしての円,直線,点であり、(2)無機的自然からのシンボルとしてのボール,球体,立方体であり,(3)人間の生活領域からのシンボルとしての道とから家,はしご(段),糸と糸玉等である。いずれも「恩物論」に展開されているものである。
〔今後の研究の課題〕
「像(形象)シンボル」を表現した作品として、フレーベル晩年の家庭育児書『母の歌と愛撫の歌』(1844)があるが、フレーベルのシンボル論のもう一つの柱として論究する必要がある。62年度科研,一般研究Cとして申請中である。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 小笠原道雄: 広島大学教育学部紀要 第一部. 36. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 小笠原道雄: 人間教育の探究(日本ペスタロッチー・フレーベル学会紀要). 2. (1988)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 小笠原道雄: "フレーベルとその時代" 玉川大学出版部, 300 (1988)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi