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近世宿駅都市における社会・文化構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 61510150
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 日本史
研究機関東北大学

研究代表者

渡辺 信夫  東北大学, 文学部, 教授 (60004032)

研究分担者 平川 新  東北大学, 教養部, 助教授 (90142900)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1987年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1986年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード検断 / 道中記 / 地方文化 / 宿駅の社会文化構造 / 宿駅の諸興行 / 奥州街道の成立
研究概要

本年度は前年度に引き続き奥州街道の宿駅を中心とする宿駅関係の史料の収集にあたった. その結果, 新しい宿駅史料を数多く発掘できいくたの知見を得ることができた. 奥州街道の脇街道の宿駅の一つ船岡宿の史料を調査し, 宿役人の史料, とくに宿検断の関係史料を発見でき大きな収穫であった. 仙台藩では他地方の宿問屋に相当する宿役人を検断と呼ぶが, 検断の役目等は関係史料の不足から不明であった. 発見史料は宿駅(船岡)に割当られた人馬の数, その徴発および船岡宿利用の相対貨銭の決定などに関する史料で検断の役目を全面的に明らかにするには不十分であるが, これまで発見されていなかっただけに貴重である. 白河市立図書館所蔵の宿駅史料は問屋経営の私文書が中心で, 宿駅経営史料として貴重であるが, その中で特に注目されるのは多数の道中記類の発見である. 道中記の多くは伊勢参詣・四国巡礼など他宿・他在村によくみられる道中記類と異なるところがないが, その中にあって文政年間の道中記に仙台参詣の道中記を発見することができた. 江戸後期の地方文化の興盛の中で地方の中核都市が参詣客などで賑うようになるが, 一般庶民の動向がその中で注目され関心がもたれてきたが, 史料不足からその実態が不明であった. この道中記によると仙台の東照宮の祭礼を見物するための仙台下りを行っており, そのついでに松島・塩釜の見物に行き帰っている. こうした一般庶民の旅はこの期における宿駅を中心とする芝居や句会など社会・文化的動向を知る上で貴重であるといえる.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 渡辺 信夫: 東北大学日本文化研究所研究報告. 25. 1-20 (1989)

    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 渡辺信夫: 東北大学日本文化研究所研究報告. 別巻24. 1-20 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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