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16世紀におけるヴェネツィアの貿易構造

研究課題

研究課題/領域番号 61510188
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 西洋史
研究機関信州大学

研究代表者

斎藤 寛海  信大, 教育学部, 助教授 (00020628)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード16世紀 / ヴェネツィアの貿易 / 通信機構 / 商業尋簡 / 地中海世界 / レヴァント貿易
研究概要

1 今年度の研究により、上記研究課題について、明らかにした点は次の点である。即ち、地中海世界の激動期である16世紀におけるヴェネツィアの商業取引は、高度に発達した通信機構を通じて、動態的に形成されるものである、という点。具体例を一つ示す。A(地点・以下同様)の商人は各地からの小麦市況の報告を比較考量し、Bでの購入を決意し、Bの代理人に購入を命令する。同時にC・D・Eの代理人にC・D・Eから船舶をBに派遣させ、Bで小麦を積ませる。同時に各地からの最新の市況報告に基づいて、その船をFに向わせ、Fの代理人に命令して、小麦をそこで販売、あるいは更に他に転送させる。この間、刻一刻入信する情報に基づいて判断した結果、B〜Fの具体的地名は変更されうるのである。こうしてはじめて、激動する市況の変化に対応しえたのである。
2 こうした研究成果の一部は既に論文として完成し、出版社にわたしてある(本報告書の所定欄を参照されたい。)
3 とはいえ、残念ながら、この研究は必ずしも十分にはなされなかった。というのは本年(昭和61年)度の社会経済史学会大会の共通論題(都市共同体とギルド)の報告者の一人に選ばれてしまい、その報告(昭和61年9月21日、立教大学)の準備にかなりの時間を割かなければならないことになったからである。ちなみにその報告要旨は『社会経済史学会第55回大会報告要旨』pp.66-73に公刊され、また来年度の『社会経済史学』にそれに加筆、修正した論文が公刊される予定である。
4 現在は、上記研究課題にについての研究を継続して行っている。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 清水廣一郎 他: "イタリア史概説(第2章「地中海商業ー通信の問題を中心に-」)" 有斐閣, (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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