研究課題/領域番号 |
61510200
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
安びる 政雄 明大, 文学部, 助教授 (00183153)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1986年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 個体別資料 / 先土器時代の移動 / 遺跡群の成り立ち |
研究概要 |
先土器時代の集団関係と社会構成を明らかにするために、1.日本各地でおこなわれている遺跡の構造的な分析例を最大限に集成する、2.集成した分析例を体系的に整理し解釈するための方法論的な視点を確立する、3.方法論的な視点にしたがって先土器時代の遺跡の構造が時期ごと地域ごとにどんな在り方をしているのかを検証する、という三つの段階をふんで遺跡の構造的な研究を実施した。この結果、それぞれの研究過程で以下のような知見と成果を得ることができた。 1.日本各地から約200個所の遺跡を抽出し、各遺跡の石器群についての個体別資料化(全石器群を同じ原石から打ち分けられてきたものどうしに区別すること)を試みた。 2.各遺跡の個体別資料を類型的に検証していったところ、どの個体別資料も一遺跡内ではもとの原石に復原されず、それらが数遺跡間の移動をへていることが明らかとなった。一方遺跡にはブロックと呼ばれる何個所もの遺物集中地点が残されているが、ブロックは多数の個体別資料を分有し合ういくつかのユニットに分かれるとともに、ユニット間では共通する数個の個体別資料がみとめられるにすぎない。そこで、ユニットを構成するブロック群の背景に「小集団」、同一遺跡で共同生活をおくり移動をともにしたいくつかのユニットの背景に「移動単位集団」の存在を想定できる。」3.遺跡の在り方を図式的にみると、時期をおって多数ユニット型から少数ユニット型へと移行し、同時に山間部の石材産出地周辺と平野部の河川流域一帯に分化・群集し随所に遺跡群を形成しはじめる。これは、時代をくだるとともに、原産地製作地と流域生産地を規則的に周回するようなかたちで集団の移動を制禦するような社会的な骨組みが、各地域地域に築かれてきたことに起因するものと考察される。
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