研究課題/領域番号 |
61510207
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 北海道開拓記念館 |
研究代表者 |
野村 崇 北海道開拓記念館, その他, 研究員 (40113469)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 縄文時代 / 土偶 / アスファルト / 故意に破損された土偶 / 石の象眼 / 土製腕輪 |
研究概要 |
1.北日本(北海道・青森県・秋田県・岩手県を中心とする地域)の縄文時代後・晩期に属する土偶を出土した遺跡、約220ヵ所を発掘報告書、論文等からリストアップし、それらの所在地、立地条件、所属時期、土偶形式、出土状況等について文献的調査を行った。 2.これらのうちの主要遺跡、約60ヵ所を現地踏査し、遺跡の景観、立地条件、出土状況等を確認調査した。あわせて、主要な土偶、約160点について写真もしくは実測図による集成作業を行った。 3.北海道出土の縄文時代後・晩期土偶のうち発掘調査によって得られた約80点について実測図を作成した。その過程で、土偶各部位の破損状態、漆等の塗布状態を観察し、その状況を実測図に記載した。このうち北海道札苅遺跡出土の土偶は、その損壊状態からある一定のルールに従って破損させることを想定させる資料があった。そのなかで、土偶の首、手足、胴をいったん破損させたのち、アスファルトを用いて接着し、その後に打撃を与えた際に、一定の場所から折損するようにあらかじめ前処理を施したかと思われるものが4例あった。 4.縄文時代中期末葉から後期初頭にかけて、北海道南部から東北北部に分布する逆三角形土偶に、頭や胸、あるいは腋の下から肩にかけて小孔が貫通していて、紐で壁や柱につるす形式のものがあったと考えられる。北海道栄浜1遺跡、青森県近野遺跡などで、その例がみられ、土偶を使用状態を推察する一つの手がかりを提供してくれるものである。 5.あわせて特殊な土製品の集成も行った。このうち弓状を呈し、幅1.5cm、長さ8cm前後の土製品で石を象眼している。これは、秋田、青森、北海道の日本海側に分布する土製腕輪であることが判明した。
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