研究概要 |
日本人が, 英語を読むとき, 日本語の語順に従って, 戻り読みをすることは, どうしても避けられない. 日本語らしい日本語に訳すことが, 最終的に要求されることが多いからである. われわれは, この戻り読みができないようにする英文表示システムをマイクロ・コンピュータにより, 開発した. さらに, これをLL教室で実現できるように, X1ターボを導入した. マイコン画面とテレビ画面は走査方法が異なるため, これ以外の機種では, 鮮明な画面をLL教室のブーステレビに表示することは不可能である. 最初, 録画テープにより, LL教室で訓練を実施, さらに, 62年度後期からはX1ターボをLL教室のメインコンソールに入れ, 直接, マイコン画面が, ブーステレビに映し出せるようにした. ライン入力によるので, テープによるより, さらに鮮明に文字を読みとることができるようになった. また, その場で, レスポンスアナライザー(8001)のディスプレイ画面上に生徒の反応が判るので, それに応じて, 表示速度, 表示方法を自由に切り替えることができるようにした. 一方, 同上ソフトをIBM55シリーズに移植, これは, 生徒が, 独立に一台ずつのマイコンを占有し, 自己のペースで, 好きなように学習できるようにした. また, その学習結果が, システムディスクに残るようにし, 適宜教師のディスクに, そのログ記録をコピーして持帰り, 98でモニタできるようにした.
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