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壱岐・対馬方言のアクセント体系とその系譜に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 61510246
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 言語学・音声学
研究機関東京大学

研究代表者

上野 善道  東大, 文学部, 助教授 (50011375)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード壱岐方言 / 対馬方言 / アクセント体系 / 系譜 / 類別体系
研究概要

現段階で一通り調査整理のついている壱岐方言について報告する。
1.調査は、2音節、1音節、3音節の代表的名詞それぞれ14語、9語、14語について、0(助詞なし)を含む8種類の助詞の付き方を調べ、また、動詞11語と形容詞6語については、それぞれ8つおよび6つの活用形のアクセントを調べた。その後、4モーラ語まで単語を各地点とも500語以上集めた。従来報告されていた語集量をかなり越えることができたと考えられる。
2.壱岐島は勝本、郷ノ浦、石田、芦辺の4町から成るが、アクセント上は、大きく、勝本タイプと石田タイプに分けられる。郷ノ浦と芦辺は石田タイプに入るが、しかし、郷ノ浦の旧沼津村は勝本タイプに含まれる。
3.勝本タイプを坂本触で代表させると次の通り。
(1)1音節名詞は1・2・3で区別なく、【○!~】ト、【○!~】ノ、【○!~】モ、【○カ!~】ラ等である。(2)2音節名詞は1・2・4・5/3で、前者の【○!~】○、【○!~】○〓〜【○○!~】〓に対して、3種は○【○!~】、○【○!~】〓、但し○【○ノ!~】、○【○マ!~】デである」(3)3音節名詞の類別は単純ではないが、大別すれば、4類とその他となる。4類は○【○○!~】、○【○○!~】〓、○【○○ノ!~】、○【○○!~】カラ、○【○○マ!~】デで出る。
4.石田タイプを印通寺で代表させると次の通り。
(1)1音節名詞は1・2/3.一般助詞では両者区別なく【○!~】〓だが、ノ、カラ、マデが付くと、3類は○【ノ!~】、○【カ!~】ラ、○【マ!~】デとなり、常に低く付く他の類と区別される。
(2)2音節名詞は1・2(○【○!~】、○【○!~】〓)/3/4・5(【○!~】○、【○!~】○〓)で、3類はやはり、○【○ノ!~】、○【○カ!~】ラ、○【○マ!~】デにおいて1・2類と区別される(他は○【○!~】〓)。
(3)3音節名詞も4類において並行的区別を有する。4音節以上でも同じ現象が見られる。この問題の系列は、いずれも0により調べた結果、無核と同じ行動をとることが判った。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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