研究分担者 |
荻 美津夫 新潟大学, 教養部, 助教授 (80115013)
鈴木 孝庸 新潟大学, 教養部, 助教授 (90143742)
鈴木 佳秀 新潟大学, 教養部, 助教授 (30154602)
茂木 信之 新潟大学, 教養部, 助教授 (70093325)
苅部 恒徳 新潟大学, 教養部, 教授 (20018576)
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研究概要 |
わたしたちは、すでに数年間にわたってイーリアス,オデュセイア,平家物語,ギルガメシュ叙事詩,ベーオルフ,楚辞などの研究を共同ですすめてきた。今年度は、これらの成果をふまえながら、さらに共同研究の深化発展を目ざした。そして大体月一回のペースで各研究分担者は研究報告をおこない、共同の討議をつづけた。その内容はつぎのごとくである。 1.「『ギルガメシュ叙事詩』の世界-予備的考察 鈴木 佳秀 2「ギリシャ英雄叙事詩形成の背景」安藤 弘 3「ホメーロスにおける信頼と説得」葛西 康徳 4「ギリシャ古典劇と猿楽能における叙事詩的題材」荻 美津夫 5「『楚辞』緒論」茂木 信之 6「『ベーオウルフ』の中世的世界」苅部 恒徳 7「土居光知の平家物語研究(はし書き)」鈴木 孝庸 8「『ローランの歌』-王と英雄について-」小川 敏栄 9「叙事詩と速宮-ホメロスからジョイスまで-」佐々木 充 (これらの報告の大要は「叙事詩の世界-叙事詩の比較文化的綜合研究報告-」のなかに収めた。) また研究のために必要な史料,研究文献の調査・収集をおこなった。こうして共同研究の土台づくりは、ある程度なすことができたので、来年度は各叙事詩の比較研究をさらに具体的に発展させていくとともに、範囲をひろげてホメロス讃歌 ヘシオドス,アエネアス,記紀の歌謡,詩経,ユーカラヴェーダなどの叙事詩をまなんでゆこうと計画している。また秋からは公開講座で、このテーマの下に、おなじ研究分担者がひきつづき協力してやっていくつもりである。
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