研究課題/領域番号 |
61510252
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
長野 泰彦 民博, その他, 助教授 (50142013)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | チベット語 / 動詞 / 意味 / 格 / 格助辞 / 能格 |
研究概要 |
A チベット語動詞の意味と格助辞の生起の仕方を明確にするため、まず現代口語チベット語資料を充実させることを試みた。代表者の畜積していた資料で欠けていた部分を、東洋文庫チベット特別研究のため招聴されているチベット人学者、ソナム・チュンペー氏の発話をもとに補完した。資料は代表者のフィールドノートとして現有する。 B これと手行して、文語チベット語の内、口語形式を反映する文献を調査する必要があるので、手許にない文献を検索し、コピーにより収集した。東京外大AA研、成田山図書館等で之を行なった。 C A項に該当する統語資料を本務先のホストコンピュータに入力した。テキスト及び訳文を対照できる形で入力してある。 D B項に該当する文献資料を前項と同様の方法で電算入力した。今回はボン教文献('Dus-pa rin-po-che dri-ma med-pa gzi-brjid rab-tu'bar-ba'i mdo)を全巻入力した。 E 従前からのデータと今回入力したそれとを合わせ、IBMのKWICプログラムにより、動詞語幹形式の例文付きIndexを作成。次いで、格助辞の形態による例文付きインデックスを作成した。両者をつき合わせた結果、格助辞の生起が動詞の意味のカテゴリーと規則的な平行性を持つことが明らかになった。その関係の通時的変化の跡づけにも具体的な展望が得られたが之については後日精査を期したい。
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