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バイオエシックスと刑法

研究課題

研究課題/領域番号 61520023
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 刑事法学
研究機関広島大学

研究代表者

金澤 文雄 (金沢 文雄)  広島大学, 法学部, 教授 (20033722)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1987年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1986年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード生命倫理法学 / 生命の質 / 脳死 / 臓器移植 / 人工・体外授精 / 代理母 / 出自を知る権利 / 胎児傷害 / 尊厳死 / 説明義務 / 人体実験
研究概要

2年間の研究成果の第1は, 生命倫理法学(リーガル・バイオエシックス)という新しい学問分野の開拓を提唱し, その方法論と基本原則を考察したことである. バイオエシックスは極めて学際的・総合的な分野であるが, 本来は倫理学に属し倫理学の方法と体系に依存するものであるのに対して, 生命倫理法学は生命倫理問題に対して法学的アプローチを行うものである. 生命倫理法学の方法論や体系はまだ確率されていないが, それは法学的思考の特徴を示すものである. すなわち, 法は, 社会生活の保持発展という観点から, 利害の衝突を調和的に解決するために, 利益衡量を行い明確な基準を確立し, これを法的手続を通して法的基準として承認することを目指すものである. とくに刑法は最後の手段として必要不可欠な場合にのみ用いられるが例えば人間遺伝子や胎児への不当な干渉を防止することなどのために刑事立法を必要とする場合も存在する. 生命倫理法学においては, 人間の尊厳の思想を堅持することと比較法的研究がとくに重要である.
研究成果の第2は, 各論的研究を行ったことである. 人間の生命の発生から死滅にいたる全過程において人工的操作可能性から生じる多くの問題がある. それらの中で, 人工・体外授精における子の出自を知る権利, 胎児障害による殺人・過失致死罪の成立, 全脳死説と全脳梗塞説の採用と立法の必要性, 日本の臓器移植法の不当性(故人の自己決定権の不尊重)などについて論じた.
以上の研究成果は, 研究成果報告書に収録されている.
今後も生命倫理法学の確立のために研究をつづけるつもりである.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (16件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (16件)

  • [文献書誌] 金澤文雄: 広島法学(広島大学法学会). 10-4. 27-40 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 金澤文雄: 年報自然法の研究 復刊第1号 水波朗他編・自然法-反省と展望(創文社). 1. 454-468 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 金澤文雄: 法の理論8(成文堂). 8. 207-213 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 金澤文雄: 天羽敬祐編 集中治療医学大系(朝倉書店). 5. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 金澤文雄: 広島法学. 12-1. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 金澤文雄: ジュリスト. 904. 35-37 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KANAZAWA,FUMIO: "MANSLAUGHTER BY THE PRENATAL INJURY" HIRDSHIMA HOGAKU. 10-4. 27-40 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KANAZAWA,FUMIO: "BRAIN DEATH AND THE LAW" A.MIZUNAMI ET. AL.(ED.),SHIZENHO-HANSEI TO TENBO. 1. 454-468 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KANAZAWA,FUMIO: "QUESTIONS ABOUT THE BRANI STEM DEATH" HO NO RIRON. 8. 207-213 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KANAZAWA,FUMIO: "LEGAL PROBLEMS OF THE BRAIN DEATH" SHUCHU-CHIRYO-IGAKU-TAIKEI (ED.BY K. AMAHA). 5. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KANAAWA,FUMIO: "BIOETHICS AND THE LAW" HIROSHIMAA HOGAKU. 12-1. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] KANAZAWA, FUMIO: "BRAIN DEATH AND ORGANTRANSPLANTATION" JURIST. 904. 35-37 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 金澤文雄: 広島医学. 39巻6号. 943-944 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 金澤文雄: 広島法学. 10巻4号. 27-40 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] アルフォンス・デーケン編: "死を考える,死への準備教育第3巻 (第四章死と法・法学を金澤執筆)" メヂカルフレンド社, 274(16) (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 金澤文雄: "阿南成一教授祝賀論文集 「脳死と法」" 創文社, (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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