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現代アメリカ政治の変容とレーガン政権の支持基盤

研究課題

研究課題/領域番号 61520028
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 政治学
研究機関一橋大学

研究代表者

有賀 貞  一橋大学, 法学部, 教授 (80054302)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1987年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1986年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワードアメリカ政治 / アメリカ外交 / レーガン政権 / 現代アメリカ
研究概要

1987年12月, レーガン大統領はソ連のゴルバチョフ書記長をワシントンに招いてINF全廃条約に調印し, さらに任期満了前に戦略兵器の大幅削減についての条約を締結することに意欲を見せている. レーガンが共和党の中でも強固な反共主義者, 対ソ不信論者, 軍備拡張論者であったことを考えると, 彼のこのような「変身」は歴史の皮肉とも言える. この変身の原因は何かを検討することを, 本年の研究の第一の狙いとした. その原因は次のようにまとめることができる. (1)レーガン政権内における教条派の後退, (2)アメリカ政治に見られる中道主義の傾向, (3)レーガン自身のプラグマティズム, そしてSDI構想に見られる戦略攻撃兵器大幅削減の発想--などである. レーガン自身について言えば, 米ソの対話・合意を通じての国際政治の安定を望むプラグマティズムと戦略攻撃から戦略防禦に重点を移すことでアメリカの絶対的安全を取戻そうという回顧的理想主義とが結びついているのである. (日本国際問題研究所の研究会-12月23日-で報告)
しかしレーガン政権は中米政策においては強硬姿勢を捨てず, 一種のまき返し政策をとっている. 彼の中米政策は彼の米ソ「デタント」政策とどのように関連しているのか. その検討を本年の研究の第二の目的とした. その結果, レーガンは大局的デタントと第三世界での知己的権力争いは別のものだという考え方--かつてソ連のブレジネフがとった見解--をしていることが判った. (国際法学会秋季大会-10月17日-で報告)
アメリカの人口構成には大きな変化が見られる. 人口構成の変化の動向を探り, それがどのような政治的な意味をもつかを検討することが, 本年の研究の第三の課題であった. 政治動向への影響については, 両極分裂, 中道政治という二つのシナリオが描けるが, 後者のシナリオがより現実的である. (日本国際政治学会大会-5月-で報告)

報告書

(2件)
  • 1987 実績報告書
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 有賀貞: "現代アメリカ史(1945-88)" 有斐閣, 300 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 有賀貞: "多人種社会の政治動向" ジャパン・タイムズ社, 250 (1990)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 有賀貞 著,細谷千博 編: アメリカ外交(日本国際問題研究所). 60-87 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 有賀貞: 日本国際問題研究所(編)『米国の新保守主義と対外政策』. 27-31 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 有賀貞: 一橋大学研究年報『法学研究』. 17. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] ARUGA,Tadashi: Hitotsubashi Journal of Law&Politics. 15. 1-12 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 有賀貞: "アメリカ史概論" 東京大学出版会, 310 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 細谷千博,有賀貞: "国際環境の変容と日米関係" 東京大学出版会, 300 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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