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株式持合と経営財務の将来に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61530065
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 商学・経営学
研究機関東京大学

研究代表者

若杉 敬明  東大, 経済学部, 教授 (20012130)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1986年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード資本コスト / 資本構成 / メインバンクシステム / エージェンシーコスト / 有担原則 / 株主構成 / 株式持ち合い / 情報の非対称性
研究概要

第二次石油危機以前のわが国企業金融は、間接金融(銀行を通した産業資金供給)優位という点で特徴づけられる。本研究ではその経済的背景を分析し、(1)税制上負債が有利であったこと,(2)制度的制約が多く社債市場が機能し得なかったこと,(3)株式市場も同様であったこと,(4)企業にとって銀行借入金は、事実上長期であり(転がし契約による)社債の役割をしたこと,(5)さらに、銀行借入金は企業のビジネスリスクを事実上負担し、同時に株式(自己資本)の役割も果たしたこと,等の要因が考えられることを示した。その前堤となっているのは、(6)銀行借入は企業・銀行間の相対(あいたい)取引によってなされるため、情報の非対称性が小さく、その非対称性から生ずるエージェンシーコストがきわめて小さかったこと,(7)有担原則がとられていたこと,(8)金融機関,一般事業法人(いわゆる関連会社)および個人の三グループに株主が分割され、株主の支配力が弱く、経営者支配が確立していたこと,等々であることも明らかにされた。(7)の点は、欧米では負債といえば無担保社債であることと対比すると、その特徴が明白である。
以上わが国のかつての企業金融を説明する命題が導かれたが、これはあくまでも理論的仮説であり、その実証テストが今後の重要な課題である。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 若杉敬明チーム: "構造変化の企業金融に与える影響" 大蔵省・財政金融研究所, (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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