研究課題/領域番号 |
61530077
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
商学・経営学
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
片山 博 早稲田大, 理工学部, 助教授 (60091849)
|
研究分担者 |
十代田 三知男 早稲田大学, 理工学部工業経営学科, 教授 (70063253)
|
研究期間 (年度) |
1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 生産物流システム / 最適政策 / 定期発注方式 / 時系列モデル / 移動平均型 / 自己回帰型 / ノックダウンシステム |
研究概要 |
本研究は、ストカスティックな需要変動を含む生産・物流システムを対象とし、当該システムの管理方式設計を目的として、特に次の2点に焦点を当てて研究を進めた。1.生産・物流管理システムに関するいくつかの評価尺度を統一的に考慮した最適管理政策を導出すること。2.得られた最適政策の実用性を高めるため、実務面でしばしば問題となる生産物流過程における物的誤差を考慮した場合の、当該政策の安定性、信頼性を検討し、バリディティ・チェック及び管理方式の改善を行うこと。このうち、1のテーマについては、需要モデルとして移動平均型及び自己回帰型時系列モデルを導入し、筆者ら提案の「移動平均型生産指示方式」の下で、生産指示量分散と期末在庫量分散のトレードオフ関係を適正に設定し得る最適政策を導出することができた。具体的成果としては、生産管理国際会議(ICPR)における論文発表2編(フルペーパーとして承認済;裏面参照)、日本経営工学会投稿中(昭和61年9月9日投稿)の論文「複数の移動平均型需要系列を伴う定期発注システムの解析」及び、日本経営工学会昭和62年度春季大会発表予定(受付完了)の「相互相関を有する2つの移動平均型需要系列を伴う定期発注システムの解析」があげられる。また、第2のテーマについては、第1のテーマにおいて開発した最適管理政策の実用化ステップとして4社計5回にわたる生産物流現場の問題を多面的総合的に調査し、本方式適用の際の問題点を検討した上で、生産物流の過程で生じる物的誤差の制御を目指した生産物流管理モデルの試案を構成した。これについては現在、発表準備中である。以上の成果により、需要パターンと物流デポの位置関係に応じた生産・物流システムの効果的設計法が示され、また、実務面に対しても1つのインパクトを与え得たと考える。
|