研究概要 |
本年度の科学研究費は主に旅費として以下の(1)〜(3)の様に研究会及び研究打合せ旅費あるいは本学に於て開催した研究内容の近に者同志の少人数セミナーへの参加依頼等に使用させて頂き、大層有意義でありまた成果があがりましたことに感謝しここに報告させて頂きます。 (1)61.8.9〜15日の6日間、研究代表者西尾は北海道大学応用電気研究所に於て線形作用素に関するセミナリー及び研究打合せを行った。その成果の1つは3次パラマウント行列の実現可能性に関する見通し良い証明であり、茨城大学工学部研究集報第34巻に掲載の予定である。 (2)62.1.7〜9日の4日間。線形作用素の研究者の中でも特に研究内容近い3氏、藤井正俊(大阪教育大),藤井淳一(同上),久保文夫(富山大理),を茨城大学工学部へ招待し、作用素単調関数と作用素の平均に関して、少人数の極めて専門的なセミナリーを開催した。興味ある研究報告や活発な討論が行われ大層有意なものであった。 (3)研究分担者芳賀は62.1.27〜29日の3日間京都大数理解析研究所で開かれた微分作用素に関する研究に参加した。また研究をさらに追求し成果を充実を計るために、この2月下旬に研究代表者西尾は北大応電研へ、分担者中本は大阪教育大へ出張し研究討論を行う予定である。 (4)本学に於る定例のセミナリーに於ては、微分作用素、subnormal作用素の研究を進めた。その中で微分作用素に関する成果は茨城大工研究集報第34巻に掲載の予定である。
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