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一般化されたラドン変換とレヴィのブラウン運動

研究課題

研究課題/領域番号 61540152
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 数学一般
研究機関愛知教育大学

研究代表者

野田 明男  愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (80024090)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
1987年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1986年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
キーワードレヴィのブラウン運動 / 一般化されたラドン変換 / ガウス過程の標準表現 / ガウス確率場 / ヒルベルトの第4問題 / 鏡映正値性 / 双対ラドン変換 / 鏡映正値性(OS-正値性)
研究概要

ガウス過程の標準表現の理論を多次元パラメータの場合に拡張することが, 私の研究目標である. このような拡張において, パラメータ空間上の全順序構造に依存することができないという点に大きな困難がある. 順序の代わりに, ヒルベルトの第4問題として提案された幾何構造(K^η, d)を我々は用いたい. レヴィが導入したn次元パラメータのブラウン運動を含む基本的なガウス確率場のクラスとして, 広義レヴィのブラウン運動と呼ぶ次のようなB(x), xεR^n, を考える:Bを任意の直線に制限すると, 常に独立増分をもつ過程になる. このとき増分B(x)-B(y)の分散d(x, y)はちょうどヒルベルトの第4問題で議論される所の射影距離となり, 一般化されたクロフトンの公式を適用して, L′-埋め込み可能距離としての式d(x, y)=m(V_xθV_y)を得る. ここで, Hは半空間h全体の集合, V_x={hεH;xεh}, mはH上の測度である. これから(H, m)に基づくガウス型彷徨測度をWとして, 望みの表現, B(x)=W(V_x)を得る. そして一般的な表現の枠組を提案する. つまり, 機関数F(x, h)を導入して, X(x)=∫V_xF(x, h)dW(h)を作る. 種々の場面で出会う重要なガウス確率場はこの形で表現されるものと期待される. このような表現をもつXの研究は, 表現に付随する積分交換の解析的研究と共に, いくつかの観点から行なうことができる. 例えば, 回転のような交換の下での不変性, 重要な非決定性, 双対ラドン交換のヌル空間, 鏡映正値性など. 加えて, 有限次元のパラメータxεR^ηからヒルベルト空間l^2へさらに拡張することもできる. 我々の表現の無限次元版は, 有限次元の場合に示される非決定性とは逆に, 決定的である. この事は, レヴィによって, 彼が導入したブラウン運動に対して発見された事実であり, 我々はこの興味深い問題に新しいアプローチを確立したことになる.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] Akio Noda: Nagoya Math.J.105. 71-87 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Akio Noda: Nagoya Math.J.105. 89-107 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 野田明男: P.L〓vyセミナー報告集 第二部. 2. 19-44 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Akio Noda: 愛知教育大学研究報告 自然科学. 38. (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Akio Noda: "Generalized Radon transform and Le^^'vy's Brownian motion, I." Nagoya Math. J.105. 71-87 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Akio Noda: "Generalized Radon transform and Le^^'vy's Brownian Motion, II." Nagoya Math. J.105. 89-107 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Akio Noda: "Le^^'vy's Brownian motion and reflection positivity" Proceedings of Second P. Le^^'vy Seminar in Nagoya. 2. 19-44 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Akio Noda: "Le^^'vy-Hida Crame^^'r representations of Gaussian random fields" Bulletin of Aichi Univ. of Education (Natural Science). 38. (1989)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Akio Noda: Nagoya Mathematical Journal. 105. 71-87 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Akio Noda: Nagoya Mathemutical Journal. 105. 89-107 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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