研究課題/領域番号 |
61540301
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
気象・海洋・陸水学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山本 勝弘 名大, 水圈科学研究所, 助手 (60022654)
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研究分担者 |
大畑 哲夫 名古屋大学, 水圏科学研究所, 助手 (90152230)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 化石氷体 / 古環境解析 / 【^(14)C】年代 |
研究概要 |
内蔵助雪渓は、その越年性の氷体部の厚さが30mに及ぶ我国最大規模の氷体である。この氷体には、深さ約8m(1986年秋の雪/氷境界を基準)に大規模な不整合面があり、上位氷体と下位氷体に分けている。上位氷体の層理は、現在の秋の雪面および不整合面にほぼ平行であるのに対し、下位氷体では全く異なり、氷河に特徴的な層構造を持つ。また、この氷体には氷河消耗域で見られるムーランに似た縦穴が存在する。このような巨大な氷体およびその構造の形成、維持機構を解明する上で、この氷体の形成年代を知ることは重要である。そこで、本研究はこの氷体の形成年代を測定することを目的とし、下位氷体内混入植物片の【^(14)C】年代測定および現地調査を行なった。1979年に上述の縦穴の表面積雪が消失して開口した時、この縦穴に潜り、下位氷体内の汚層中に包含されていた枝片(〜4mg)と数本の葉片(〜2mg)を採取、保存していたものを、学内アイソトープ総合センターのタンデム質量分析器により【^(14)C】年代測定したところ、それぞれ1720±170aBPおよび1480±330aBPであった。氷体の層構造から判断して、この下位氷体中には、もっと古い氷からより新しい氷まで存在する可能性があり、古環境研究上重要なものであることが判った。今後氷体各部の形成年代を測定する必要がある。9月24日から10月3日の現地調査では、残雪量が例年の4倍もあり、試料採取に不適当な条件であったため、今後の試料採取および研究方針を決める上で必要なデータを得るため以下の調査を行なった。1)インパルス・レーダーによりプロテラスランパートより上流部の規模=深さ20mに及ぶ。2)ウィルド測量による縦穴の位置の同定および、開口部まで堀り下げることができた。3)電動および手動オーガーによる14ケ所のボーリング=最高11mまで到達できた(手動)。
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