• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ケイ素やゲルマニウムを含む芳香族化合物の安定化実現と高反応性制御の理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61540320
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物理化学一般
研究機関横浜国立大学

研究代表者

永瀬 茂  横国大, 教育学部, 助教授 (30134901)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1986年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード芳香族性 / ラジカル性 / 高反応性 / 分子軌道計算 / 電子相関
研究概要

典型的な芳香族化合物であるベンゼンの炭素を同族のケイ素で置換すると芳香族性(安定性)及び反応性がどのように変化するかを理論的に明らかにした。その結果、ケイ素で交互に三置換したトリシラベンゼンは、ベンゼンよりも大きい芳香族性があることを見出した。ケイ素で完全に置換したヘキサミラベンゼンは、有機ケイ素化学において夢の化合物とされ、ベンゼンと同様のDbh対称をもつ平面の正六角形骨格構造をとると予想されてきた。しかし、電子相関を取り込んだ精度ある分子軌道計算を実行すると、ヘキサシラベンゼンは平面構造ではなく、幾分ねじれたイス型の非平面の【D_3】d構造をとることが明らかになった。ヘキサシラベンゼンの芳香族性はベンゼンの約半分であるが、確かに存在する芳香族化合物であり、ベンゼンとは著るしく異なる性質がある。ヘキサミラベンゼンのケイ素骨格にはラジカル性があり、その芳香族性は6Π系の電子の環状非局在化によるよりも、反強磁性的に局在化した電子のスピン結合によることを提案した。この電子の局在化傾向がヘキサミラベンゼンの非平面構造及び高反応性の原因になっている。
今後、ベンゼンの炭素をゲルマニウム置換した場合の構造、安定性及び反応性を支配する基礎的因子を解明し、新規な芳香族化合物の分子設計の理論的指針を与えることを目的としたい。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 永瀬茂: J.Chem.Phys.86. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 永瀬茂: J.Chem.Soc,Chem.Commum.60-62 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 永瀬茂: ""Structurl,stability and reactivity of doubly bomded nompounds comtaining silicom and germamium"in Applied Quamtam Chemistry" D.Reidel,Dordrecht, 249-267 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi