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遷移金属錯体を用いた特異な性質を持つ新しいπ電子系化合物の合成とその物性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 61540371
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 有機化学一般
研究機関大阪大学

研究代表者

伊与田 正彦  阪大, 理学部, 助手 (50115995)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード新しいπ電子系化合物 / ラジアレン / フルオレンアニオン / 銅カルベノイド / 環化反応 / デンドラレン / 酸化還元系 / ジフェノキノン
研究概要

1.特異な性質が期待される[3]ラジアレンとして、末端にフルオレン環を有する系【I】を合成した。【I】はかなり平面に近いプロペラ型配座をとっていると考えられる。【I】を環元すると、アニオンラジカルを経て電荷が全体に広がったジアニオン【II】が生成すると予想されるので、【I】を電気化学的に還元したところ、非常に容易に還元されて【II】が生成した。また、【I】と【II】は可逆的に変換できることもわかった。現在、【I】の合成法を応用して末端にジチアフルベン基およびチオピラニリデン基を有する[3]ラジアレンの合成を行なっており、合成後それらのCT錯体の性質を検討する予定である。
2.銅カルベノイドの環化反応を用いて3種のオクタアリール[4]ラジアレン【III】を合成した。これらのラジアレンは、一般に折れ曲がった構造をとり、そのベンゼン環は互いに重なっているが、オクタアニシル[4]ラジアレンにおいて、重なりの異常性が認められた。オクタシアノ[4]ラジアレン【IV】の合成に関しては、現在さらに検討している。
3.ラジアレンの研究と関連して、ヘキサフェニル[3]デンドラレンを合成し、その性質を調べた。また、新しい酸化還元系を合成する目的で、トロポキノン環を基本単位とするジフェノキノン型化合物を合成し、それらの酸化還元電位についても検討を加えた。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Masahiko Iyoda: J.Chem.Soc.,Chem.Commun.303-304 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Masahiko Iyoda: Synthesis. 322-324 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Masahiko Iyoda: J.Am.Chem.Soc.108. 5372-5373 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Masahiko Iyoda: J.Chem.Soc.,Chem.Commun.1794-1796 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Masahiko Iyoda: Chemistry Letters. 2113-2116 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Masahiko Iyoda: Tetrahedron Letters. 28. 625-628 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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