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共生藻類の生産する生物活性物質

研究課題

研究課題/領域番号 61540396
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 天然物有機化学
研究機関静岡大学

研究代表者

上村 大輔  静大, 教養部, 助教授 (00022731)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード共生藻培養 / 紫外吸収アミノ酸 / 抗カケクシア作用物質
研究概要

海の生物は共生によりその生活を営んでいるもつが多い。こうした宿主と共生生物間には何らかの化学情報伝達物質が存在するはずである。本研究の目的はこういった化学情報伝達物質を探索し、芝生問題を物質レベルで解明することにある。
材料として無腸類Amphiscolops sp.の共生藻Amphidiniumを選び培養を進めた。この藻類を抽出した結果337nmに特徴的な紫外吸収極大を有するアミノ酸を単離することができた。このアミノ酸は培養するときの光に関係があり、紫外線部の光が多い時、光量が全体に多い時大量に生産されることが判った。そこでこの特徴的紫外吸収物質を合成することを試みた。現在残り2段階まで成功している。【^(13)C】でラベルしたグリシンをこの紫外吸収アミノ酸に組込み宿主に与える実験を予定している。宿主はこのアミノ酸を紫外線からの生体防制に利用している可能性があり、興味深い結果が予想される。
一方、本共生藻の他の化学物質を探索した。抗腫瘍活性を調査した結果残念ながら抗腫瘍性物質は発見できなかった。しかし、強い急性毒性があり、宿主との関係でさらに培養し、活性本体をつきとめて、その物質と宿主との関係を解明する。
宿主を飼育し共生藻抽出物を与へ、その変化を見る実験であるが、現在無腸類の飼育を検討中であり、成功しだい実験を遂行する。
また、クロイソカイメンの共生監藻類の培養も始めた。クロイソカイメンの抗カケクシア作用物質の大量生産のために是非とも必要な実験である。この物質は将来重要となる事が判明している。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Daisuke Uemura: Pure Appl.Chem.58. 701-710 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] A.A.Tu ed Y.Hirata;D.Uemura;Y.Ohizumi: ""Marine Toxins"Chemistry and Pharmacology of Palytoxin" Marcel dekker,inc., (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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