研究課題/領域番号 |
61540398
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天然物有機化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
西野 徳三 京大, 理学部, 助手 (90005827)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | ネロリドール合成酵素 / ファルネシルピロリン酸合成酵素 / 赤酵母 |
研究概要 |
1.赤酵母を培養し、ビブロゲンセルミルを用いて細胞を破砕し、無細胞抽出液を得た。これを硫酸アンモニウムで40〜60%飽和にし、得られるタンパク沈殿を(1)DEAE-トヨパールイオン交換カラムクロマトグラフィーにより精製したところ、ファルネシルピロリン酸合成酵素より目的のネロリドール合成酵素は少しおくれて溶出されることがわかった。(2)そこでハイドロオキシアパタイトカラムクロマトグラフィーを行ったところ、ファルネシルピロリン酸合成酵素といわゆるSolvolaseは完全に分離したが、ゲラニルゲラニルピロリン酸合成酵素とは分離しなかった。 2.パン酵母にもSolvolase様活性があることを別個に確認してあったので赤酵母の代りにゲラニルゲラニルピロリン酸合成酵素活性をもたないパン酵母を用いて同じ実験を行った。その結果DEAE-トヨパールイオン交換クロマトグラフィーにより精製したところファルネシルピロリン酸合成酵素の後ろに割と分離して溶出してきた。さらに精製するためHA-ウルトロゲル(ハイドロキシアパタイトゲル)でカラムクロマトグラフィーを行ったところ活性が溶出して来なかった。 3.酵素の安定化について調べたところある程度のタンパク質濃度があれば安定であることがわかった。そこで酵母を大量に用いて精製することにしたが、このようにするとSolvolaseがこれまでの予備実験とは異なる性質を示すようになった。たとえば硫酸アンモニウム沈殿の挙動が変ったり、活性が極端に下ったりした。これは一部膜酵素的な性質があるためと思われ現在検討中である。
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