研究課題/領域番号 |
61540411
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分析・地球化学
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
神崎 ヤスシ 東京工大, 理学部, 助手 (90082817)
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研究分担者 |
相沢 益男 東京工業大学, 工学部, 教授 (00016742)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1986年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 対流ボルタンメトリー / 回転ディスク電極 / 電極反応 |
研究概要 |
本研究は、従来電極反応の研究に利用されてきた回転ディスク電極をさらに発展させたものであり、従来法に比べ次のような特徴を備えている。(【i】)従来法では隠されていた電子移動過程に付随する化学反応を検出することができる。(【ii】)従来法より速い電極反応速度を持つ系の速度を求めることができる。 (【iii】)その他。 (【i】)の系については現在今だ定性的な研究段階の領域を出ないが、2つの系についての基礎的な情報を得ている。一つは酢酸などの弱酸からの水素発生反応についてである。この反応は従来弱酸から解離した水素イオンが放電して水素発生が起るとされていたが、本法でチェックした結果この反応には先行する緩衝作用があることが明らかにされた。もう一つは酸性溶液中での酸素の還元反応についてである。この系では従来1電子過程により【O^-_2】が生成されると考えられていたが、本法によれば【O(^2-_2)】の生成反応も関与していることが示唆され、中間体としての【H_2】【O_2】の存在を考えるべきであることを明らかにした。弱酸の解離については2次的な研究として定量的な結果も得られている。従来法によれば弱酸からの水素発生反応の研究からその解離速度として約【10^5】【S^(-1)】の値が得られているが、本法によれば緩衝作用を含む従来法の測定結果は誤りであり、本法による正しい測定結果によればその解離速度は【10^7】【S^(-1)】に及ぶことが明らかにされた。(論文リストに記入)。 (【ii】)については予備実験の段階であるが、従来単純な反応であるが由に大きい速度を持つと考えられていたFe【(CN)(^4-_6)】/Fe【(CN)(^3-_6)】系に化学反応が含まれていたことが本法により示唆されるとともに、その付随する化学反応のメカニズムおよび速度についての情報を得ることができた。
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