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南極氷中火山灰の同定と年代測定-南極隕石の落下年代を求めて-

研究課題

研究課題/領域番号 61540426
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 分析・地球化学
研究機関学習院大学

研究代表者

福岡 孝昭  学習院大, 理学部, 助手 (90080473)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード南極 / 火山灰 / 同定 / 中性子放射化分析 / 微量元素含有量 / 南極隕石
研究概要

南極の隕石採集地域から採集された氷づけの火山灰を国立極地研究所より入手し、氷を融解濾過し、火山灰を分取した。一部を主成分化学組成等の分析用試料として分けた後、水中デカンテーション及びフルイに通すことにより粒度をそろえた上、電磁分離器でガラスのフラクションを分離した。さらに実体顕微鏡下で手選によりガラスを95%以上に純化した。この極く少量(大半は1mg以下)のガラス試料を合成石英管(高純度石英管)に封入し、非破壊中性子放射化分析により希土類元素をはじめとする微量元素含有量を求めた。
これらの分析結果から、アランヒルズ地域の火山灰はこれまでに分析されたものを含めて5種に区別され、そのうち2種のものは別の3地点にそれぞれ存在することが明かになった。同一火山灰層は短期の火山活動によりもたらされたものなので、これらの地点で採集された隕石の落下年代もほぼ等しいと考えられることが明かになった。
国立極地研究所から入手した南極地域の火山岩の非破壊中性子放射化分析の結果から、アランヒルズ地域の火山灰はマクマード地域の火山からもたらされた可能性が強いことが明かになった。ヤマト山脈地域に最も近い火山島(ブーベ島)の火山岩の微量元素含有量はヤマト山脈地域の火山灰のそれと著しく異なり、給源火山とは考えられないことが明かになり、サウスサンドウィッチ諸島の火山起源である可能性が強くなった。
今年度の南極観測でも隕石の採集とともに火山灰層も多数採集されており、今後南極の広い地域から採集された火山灰層の同定を周辺海域の海底土コア中の火山灰層を含めてすすめる一方、絶対年代を入れることにより、はなれた地点より採集された隕石の落下年代が比較出来るように研究を進展させたい。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] FUKUOKA,Takaaki: (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 福岡孝昭: 1986年度日本地球化学会年会要旨集. 74 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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