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葉緑体チラコイド膜におけるフェレドキシンーNADP還元酵素の結合機構

研究課題

研究課題/領域番号 61540487
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 植物生理学
研究機関神戸大学

研究代表者

新 勝光  神戸大学, 理学部, 助教授 (50071402)

研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1986年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードチラコイド膜 / フェレドキシンーNADP還元酵素(FNR) / コネクティン / NADP光還元 / 葉緑体 / フエレドキシン-NADP還元酵素 / 結合機構
研究概要

チラコイド膜に結合するフェレドキシンーNADP還元酵素(FNR)にはコネクテインを介して緩く結合するFNRと, コネクテインを介さず強く結合するFNRが存在することが明らかになった. 緩く結合するFNRは低塩濃度条件下で, 60分間の抽出で, コネクテインと共に容易に遊離する. このようにしてFNRを除去したチラコイド膜へは, コネクテインの介在の有無にかかわらず. FNRは再結合できるが, コネクテインを介して結合した場合にのみ, 効率のよいNADP光還元を行う. コネクテインを介するFNRの結合様式は, まず, コネクテインが2分子の低分子量型FNR(FNR-S)を結合して高分子量型FNR(FNR-L)を作ってから, このFNR-Lがチラコイド膜の土台蛋白質に結合するものと考えられる. FNR除去チラコイド膜にFNR-Lを再結合させることによって, チラコイド膜のNADP光還元活性を完全に回復させることができた.
チラコイド膜にコネクテインを介して緩く結合するFNRの結合場所はチラコイド膜表面と考えられるのに対して, コネクテインを介さず強く結合するFNRの結合場所はチラコイド膜内部であるこが予測される. FNRの結合に, 何故, このような2つの結合様式があるのかを究明するためには, 光科学系IからNADPへ至る電子伝達系の詳細を研究することが急務となった. そこで, 高いNADP光還元活性を持つ光科学系I粒子の精製を試みこれに成功した. この成功はFNRとチラコイド膜との結合について, 今後に残された問題を, さらに進んで探究することを可能とした.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Masateru Shin & Takachi Shimizu: Photosynthesis Res.15. 85-90 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] MASATERU SHIN & TAKASHI SHIMIZU: "PREPARATION OF PHOTOSYSTEM I PARTICLES FROM SPINACH BY COLUMN CHROMATOGERAPHY." PHOTOSYNTHESIS RES.15. 85-90 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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