研究概要 |
1.西田誠および西田治文は, 昭和15・16年に故小倉謙博士および亘理俊次博士がサハリンで採集した上部白亜系の材化石をしらべ, 5新種を含む7種を記載報告した. (研究成果報告書, 研究発表 参照) 2.岩手県種市町, 北海道およびサハリンのトウヒ型の材化石を研究, 目下, 岩手県より1新種, 北海道より2新種の存在を確認, さらに北海道とサハリンに夫々1新分布種を発見し, 目下記載中である. (研究成果報告書:研究成果 参照) 3.西田治文はシダ類の根茎および葉柄を研究, 岩手県種市町より東亜で最初の記載として, テンプスキア(所属不明の木生シダの樹幹)の新種を発表(研究成果報告書, 研究発表 参照)さらにもう1種のテンプスキアを採集, 目下記載中である. さらにウラジロ科の葉柄, マトニア科, コバノイシカグマ科の根茎, アネーミア科の胞子小羽片などを発見, それらをもとに1987年7月, 世界植物学会議(ベルリン)にて討論講演を行い, 目下その成果をとりまとめ中である. 4.西田治文は北海道三笠市において, 外形はソテツ類であるが, 材構造は針葉樹型の標本を採集, 目下, 西田誠とともにその類縁を検討中である.
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