• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

イラクサ目の比較形態及びその類縁

研究課題

研究課題/領域番号 61540507
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 植物形態・分類学
研究機関頌栄短期大学

研究代表者

福岡 誠行  頌栄短, その他, 教授 (90071430)

研究分担者 岡本 素治  大阪自然史博物館, 学芸員 (60110037)
黒崎 史平  頌栄短期大学, 助教授 (20071433)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1986年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードイラクサ目 / ニレ科 / ケヤキ属 / ウラジロエノキ属 / ムクノキ属 / トチュウ属 / 花の内部形態 / 雌ずいの器官発生
研究概要

イラクサ目の資料の収集に努め、エゾエノキ,ハルニレ,ウラジロエノキ(以上ニレ科),オオバイヌビワ,ガジュマル,バルランイヌビワ(以上クワ科),ヤナギイチゴ,イワガネ(以上イラクサ科)などの液漬標本を入手した。これらはパラフィン切片法により連続切片をつくり、花の内部形態を詳細に観察した。
ニレ科については5属8種の花の内部形態を観察した。ムクノキ属とエノキ属では子房基部で1本の環状の管束が2本の背側管束、2本の腹側管束、さらに1本の胚珠管束の計5本に同時に分れる。胚珠管束は子房室上部で胚珠へ入ってしまい、Bechtel(1921)がエノキで報告しているように、さらに上部へ昇ることはない。ムクノキ属とウラジロエノキ属の雌ずいの管束走行はエノキ属のそれと良く一致することがわかった。
ケヤキの雌ずいの器官発生を観察した。特にfloral apexと胚珠発生の位置の関係に注目した。中軸胎座型に由来したものなら胚珠はfloral apexの位置に形成され、側膜胎座型に由来するならfloral apexから離れた位置に胚珠が形成されると考えられる。ケヤキの胚珠発生の位置はfloral apexから離れた2つの心皮の縫合線上であった。またごく稀にみられた3心皮性の雌すいでも同様の結果が得られた。この結果ケヤキは側膜胎座型から由来するとする考えが支持される。
Eckardt(1956)はトチュウの花の内部形態を観察している。彼は胚珠へ入る管束は、子房室中部の高さで、腹側管束(ventral Randbiindel)を分枝するとした。しかし胚珠管束と腹側管束の分岐は子房室の基部で起る。雌ずいの管束走行からは、トチュウ属はニレ属とエノキ属の中間型とみなせる。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi