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細胞分裂における分裂面の人為的誘導

研究課題

研究課題/領域番号 61540514
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 動物発生・生理学
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

能村 堆子  お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (30022578)

研究分担者 豊島 陽子  お茶の水女子大学, 理学部, 助手 (40158043)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1987年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1986年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードヘキシレングリコール / 分裂装置 / イトマキヒトデ / 成熟分裂 / 極体形成 / 微小管 / 重合 / 脳チューブリン / ヒトデ卵 / 細胞分裂 / 分裂溝 / 等分裂
研究概要

ヘキシレングリコール(HG)は, 海産動物, ウニ卵の分裂装置の単離に使われ, 分裂装置を軽く固定し安定化させると考えられている. しかし最近, HGを含む海水(HG-SW)に卵を入れておくと, 分裂装置が大きく形成されることがわかった. 吾々はこの現象に着目し, ヒトデ極体形成時にこれを作用させ, 極体分裂装置にどのように働くかをしらべた.
イトマキヒトデの卵母細胞を1-メチルアデニン海水中で成熟を促進させる. 成熟中の卵母細胞を, 2.5%HGを含む海水中に入れておく. 20〜30分後始め小さな明るいスポットとしてみえた分裂装置は, 細胞膜に接して, 時間とともにその大きさを増して行く. 大きい分裂装置は, 細胞膜に適用か垂直にその長軸をむけているか, ごく少数は細胞の中心に止まっている. 分裂装置を単離してみると, 星状体の直径は, 対照の2-3倍になっている. 卵母細胞内の分裂装置の位置によって, 大きな分裂装置は, 成熟分裂の間に3つの異った現象を誘起する. 即ち, 巨大極体形成, unilateval分裂, 等分裂であり, それぞれ, 約50%, 45%, 5%の割合である.
脳チューブリン(ブタ)を用いて, in vifvaでHGの効果をしらべると, 微小管の重合を顕著に促進することがわかった. HGは分裂装置を軽く固定, 安定化させるばかりでなく, 形成する極小管の重合を促進することがわかった.
これらのことから, 上述の現象は次のように説明出来る. 成熟卵の卵母細胞はHG-SWに入力されると, HGはやがて卵内に拡散して, 成熟中に移動しつつある分裂装置を固定化, 安定化してその場所にとどまろう. また微小管の重合を促進して, 大きな分裂装置を形成する. 大きな分裂装置は, 成熟分裂を変えて, その分裂装置の位置にしたがって, 上述の3つの現象をひき起こす.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Yamao,V.&T.Miki-Noumura: Zool.Sci.2. 951 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamao,V.&T.Miki-Noumura: Zool.Sci.3. 1039 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamao, W. & T. Miki-Noumura: "Effects of hexylene glycol on the meiotic division of starfish oocytes (I)" Zool. Sci.2. 951 (1985)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamao, W. & T. Miki-Noumura: "Effects of hexylene glycol on the meiotic division of starfish oocytes(II)" Zool. Sci.3. 1039 (1986)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamao, W. & Miki-Noumura, T.: "Effects of hexyleneglycol on meiotic division of starfish oocytes"

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yamao,W.;MIKI-NOUMURA,T.: Zool.Science. 2. 951 (1985)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Yamao,W.;MIKI-Noumura,T.: Zool.Science. 3. 1039 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Yamao,W.;MIKI-Noumura,T.: Zool.Science,.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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