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ホヤ芽体における個体性の確立機構

研究課題

研究課題/領域番号 61540522
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 動物発生・生理学
研究機関高知大学

研究代表者

中内 光昭  高知大学, 理学部, 教授 (00036526)

研究分担者 川村 和夫  高知大学, 理学部, 助教授 (30136361)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1987年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1986年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードホヤ / ホヤの無性生殖 / 個体性の確立 / 出芽 / 個体性 / 無性生殖 / 芽体
研究概要

無性生殖においては, 個体発生の出発点が多細胞で, これらの細胞の間に特に差異が存在しない場合がある. このような系を使うと, 細胞集団がいかにしてオーガナイズされ, いかにして調和のとれた個体が形成されてくるか調べることができる. そこで, アラレボヤの芽茎芽出芽を利用して調べてみた.
研究はストロン(芽茎)から個体が生じる過程の組織学的研究と, 実験発生的研究とに大別され, 後者はさらに4部に分かれる. 第一部では, オーガニゼイションセンターの確立期を, ストロン結紮の開始時期や持続時間をいろいろ変えて調べた. 第二部では, センターの形成部位とストロン本来の頂基性との間に関係があるか否かについてしらべた. 第三部では, 一つのストロンから生じる個体の数とオーガニゼイションセンター形成時の内部構造との関連を調べた. 第四部では芽体のどのような部域に最も早く形態形成(消化管原基形成)が見られるかを調べた.
組織学的研究の結果, 切断後25-30時間で囲鰓腔上皮由来の内胞基部側に消化管原基が形成され, さらに5時間位経過すると咽頭原基ができ始めることが分かった. 第一部の実験で, 一つのストロンから2個体が生じるためには, 結紮をある時期(切断後25時間)以前に始め, 一定時間(約20時間)以上結紮を持続する必要があり, センター確立期はほぼ消化管原基出現期と一致することがわかった. 第二部では, ストロン自体の極性により, 内部の血球が頂部側に寄り, 基部側にセンターが形成されると思われる結果が得られた. 第三部では, 結紮により内胞が2分した時に2個体が形成されるという仮説を支持する結果がえられた. 第四部では, 内胞上皮で消化管原基形成が起こる位置は切断刺激により決められていると考えられる結果が得られた.

報告書

(2件)
  • 1987 研究成果報告書概要
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Nakauchi,M.: Marine Science.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nakauchi,M.: "Individuality in the blastogenesis of the ascidian, Polyzoa vesiculiphora. 1.Determination of the stage in which the organization center is established." Marine Science.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1987 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] NAKAUCHI,M,ed.Porchet,M: "Advances in Invertebrate Reproduction Vol.4" Elsevier Science Publithers, 471 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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