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性行動神経制御機構における性分化機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 61540546
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 動物形態・分類学
研究機関順天堂大学

研究代表者

山内 兄人  順天堂大, 医学部, 助手 (10053357)

研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1986年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード性行動 / 脳の性分化 / ロード-シス抑制機構 / 中隔 / アンドロゲナイズ / ラット
研究概要

雌ラットでは視床下部の腹内側核に雌型性行動(ロード-シス)促進機構が発達しており、視束前野より上位の中枢に抑制機構が発達している。雄ラットの脳にも雌性行動にたいする同様の促進、抑制機構が存在しているが、抑制力が強いためロード-シスを示さないと考えられる。この強い抑制力は新生時期の精巣ホルモン(アンドロゲン)により形成される可能性がある。今年度の研究目的は新生期のアンドロゲン濃度の変化が抑制力をどのように変化させ、促進力にどのように影響を及ぼすか、抑制力は脳のどの部位で形成されるか明らかにすることである。
1.出生4日目の雌ラットに100〜1000μgの異った量のTestos terone propionate(TP)を投与し、10週目に卵巣除去と視束前野背側を通る抑制系神経線維の切断を行った。手術2週間後、estradiole-17Bを含むサイラスチックチューブを皮下に植え、5,10,15日目に性行動観察をおこなった。ロード-シスの発現量は出生期に投与されたTPの量にかかわらず低いものであったが、抑制線維を切断したものは発現量が増加した。しかし、抑制線維を切断しても1000μgTP投与の雌は100μgTP投与雌のような強い増加はみられなかった。この結果は、新生期のアンドロゲンは脳の中に雌性行動の抑制力を発達させるばかりでなく、多量に存在した場合促進機構にも影響を及ぼすことを示している。
2.抑制力が中隔で形成される可能性があることから、雌ラットの中隔の出入力神経線維を種々の部位で切断し影響をみた。その結果、中隔の腹外側部を切断したラットはロード-シスの強い発現がみられたが、腹内側部,背側部,後部を切断したラットは対照群とかわりがなかった。このように、ロード-シスの抑制力は中隔内の神経核により形成され、腹外側部を通る神経線維を通り下降すると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Kondo,Y.: Physiol.Behav.37. 495-498 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Arai,Y.: "Emotions-Neuronal and Chemical Control" Japan Sci.Soc.Press and Karger, 255-266 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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