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エネルギー分散型XMAおよび中性子放射化分析による堆積岩の組成分析

研究課題

研究課題/領域番号 61540557
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 地質学一般
研究機関京都教育大学

研究代表者

武蔵野 実  京教大, 教育学部, 助教授 (10027716)

研究分担者 井本 伸広  京都教育大学, 教育学部, 教授 (00027674)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードチャート・泥質岩の化学組成 / 希土類分布パターン / セリウム異常 / 深海底熱水活動 / 深海堆積物 / 変動帯堆積岩類
研究概要

西南日本内帯の丹波帯・超丹波帯・舞鶴帯の古生界チャート、泥質岩について野外における分布,産状調査をおこなった。それら堆積岩の年代を含有される放散虫によって検討したところ、超丹波帯について新知見が得られ、短報として報告した。主要元素,微量元素組成についてはXMAおよびNAAによって分析数を増大させることができた。従来のものとあわせ合計215個のデータについて整理し、データベースとすることができた。またXMAおよびNAAによる分析結果を他の分析方法によるものと比較するために、島根大学理学部の蛍光X線分光分析装置による分析も行なった。この結果主要元素については、非常に良い一致が見られ、また微量元素については、両者の系統的な分析値の相違が明らかとなった。
丹波帯の古生界チャート・泥質岩について、組成上の特徴として把握されたことは次の点である。
1.緑色岩直上の上部石炭系,下部ペルム系は【Fe_2】【O_3】,Mn,Co等に富むとともに、セリウム負異常を示しており、海洋底形成後の熱水活動を受けている。
2.中部ペルム系は、特徴は少ないが、一部に【Fe_2】【O_3】が多くセリウム負異常を示すものが認められ、熱水活動は一部この時期にまで及んだ。
3.上部ペルム系は、泥質成分の少ない淡灰色層状チャートで、希土類分布パターンでは軽希土類が増加する。セリウム異常は無いかまたは僅かな正異常が認められる。
4.丹波帯上部古生界の特徴を他地域のものと比較すると、舞鶴帯ではZr,Hf等が多く、明らかに陸源物質の影響が強い。超丹波帯や秋吉帯などでは、中部ペルム系に酸性凝灰岩が多く、またセリウム正異常が見られるなど、熱水活動のない、より陸域に近い深海堆積物としての特徴が把握される。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 武蔵野実: 京都教育大学紀要 SerB. 68号. 29-44 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 武蔵野実,笠原光徳: 砕屑性堆積物研究会誌. 4号. 41-47 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 武蔵野実,桐村成己,石賀裕明: 地球科学. 41. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 武蔵野実,実本正樹,小山睦夫,松下録治: 地球科学.

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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