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日本における新生代昆虫発達史と古植物との関係

研究課題

研究課題/領域番号 61540579
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 層位・古生物学
研究機関国立科学博物館

研究代表者

藤山 家徳  国立科学博物館, 地学研究部古生物第2研究室, 室長 (40000111)

研究分担者 加瀬 友喜  国立科学博物館, 地学研究部古生物第2研究室, 研究官 (20124183)
上野 輝弥  国立科学博物館, 地学研究部古生物第3研究室, 室長 (50060801)
植村 和彦  国立科学博物館, 地学研究部古生物第1研究室, 主任研究官 (50000138)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1987年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1986年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード昆虫化石 / 化石昆虫相 / 新生代 / 新生代昆虫 / 古植生
研究概要

本研究は, 日本における第三紀初頭より現在に到る昆虫発達史を, 植生の変遷と関連させて明かにすることを目的としている. 今年度においては, 日本とアジア大陸南西部, 東南アジアをむすぶ重要な位置にありながら化石資料が皆無であった南西諸島に重点をおき, 昆虫化石の探索と地層の観察を行った. しかし, 奄美大島笠利町の平層, 沖縄本島の許田, 粟国島の眞鼻毛ともに新資料を得ることに成功しなかった.
新生代の昆虫発達史を編むには, 各時代の化石昆虫ファナウの詳細な分析が必要である. 古第三紀については, 始新世の北海道夕張地域, 漸新世では北海道北見若松沢の研究が進行中である. 新第三紀については, 今年度の研究もふくめ研究はかなり進展した. 中新世の古植生より推定される気温の変遷は, この時代の昆虫相にも認められ, その影響は植生よりさらに鮮明に見られる. すなわち, 前期中新世は現在の日本の昆虫相に近似するが, 中期には一変して亜熱帯〜熱帯の様相を呈する, 後期には再び温暖気候となったが, 前期と異なり, 現在の中国南西部からヒマラヤ方面の昆虫相との類似が認められる. 鮮新世の昆虫化石相は現生のものに近く, 属レベルでは共通であるが, 種レベルでは一致するものが少ない. 鮮新世より第四紀にかけての化石昆虫相は, 現生昆虫相の形成を考える上で重要な材料であるが, 中新世の資料にくらべ少なく, さらに資料を追加した上での検討が必要である.

報告書

(2件)
  • 1987 実績報告書
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 藤山 家徳: 瑞浪市化石博物館研究報告. 13. 1-13 (1986)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 藤山 家徳: 国立科学博物館専報. NO20. 37-44 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 植村 和彦: 第三紀ブナ科植物の進化学的研究. 7-11 (1988)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 藤山家徳,野村隆光: 瑞浪化石博物録研究報告. 13号. 1-13 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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