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九州繩文時代人骨の研究

研究課題

研究課題/領域番号 61540602
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 人類学
研究機関長崎大学

研究代表者

内藤 芳篤  長崎大, 医学部, 教授 (30039490)

研究分担者 加藤 克知  長崎大学, 医療短期大学部, 助教授 (70018703)
六反田 篤  長崎大学, 歯学部, 教授 (10047821)
中谷 昭二  長崎大学, 医学部, 助手 (50172333)
分部 哲秋  長崎大学, 医学部, 講師 (50124847)
松下 孝幸  長崎大学, 医学部, 助教授 (80108282)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1986年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード縄文人骨 / 縄文文化 / 洞穴遺跡 / 貝塚遺跡 / 頭長幅示数 / 上顔示数 / 推定身長
研究概要

1.研究方法および資料
九州から出土した縄文人骨について、マルチンの方法により人類学的計測および観察を行い、時代差とともに、同じ時代でも遺跡の立地条件による差異について比較検討した。資料は、長崎大学に保管されている人骨の他に、九州大学,久留米大学,鹿児島大学および京都大学所蔵の人骨で、縄文時代早期21体,前期56体,後期71体,晩期3体,合計151体である。
2.人骨の形質
(1)脳頭蓋では、洞穴出土の早期人は長頭(頭長幅示数74.74),前期人は中頭(77.29),後期人は短頭(82.24)であるが、貝塚出土の人骨は、いずれも中頭(76.82)に属し、全般に長頭に傾いていた。(2)顔面頭蓋では、洞穴出土の前期人(上顔示数59.13),後期人(59.83)ともに低顔性が強く、貝塚出土の前期人(64.00),後期人(63.38)はやや高顔であった。すなわち顔面については、時代差よりも山間部の洞穴人と海岸部の貝塚人との差が認められた。(3)四肢骨については、早期・前期人は後期・晩期人に比して、細くて,周径や長厚示数が小さく、また洞穴人は貝塚人に比して時代差と同じように細く、きゃしゃであった。しかし長径については、必ずしも周径にみられたような傾向は認め得なかった。(4)推定身長をピアソンの方法式で算出すると、洞穴人は、早期(男性167.22cm),前期(162.82cm),後期(157.95cm),貝塚人は前期(162.48cm),後期(161.17cm)で、縄文人としてはやや高身長であった。
3.今後の研究方針
九州縄文人骨の収集につとめ、時代差,洞穴人と貝塚人との差の他に、地域差の有無について検討したい。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 内藤芳篤: 人類学雑誌. 95. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 内藤芳篤: "本耶馬溪町史「枌洞穴の縄文人」" 大分県本耶馬溪町教育委員会, (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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