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高密度集積が可能な新形光伝送線路に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 61550035
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物理計測・光学
研究機関大阪大学

研究代表者

小林 哲郎  阪大, 基礎工学部, 助教授 (10029522)

研究分担者 松島 朋史  大阪大学, 基礎工学部, 教務職員 (50165817)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード光IC / 高速光エレクトロニクス / 光導波路 / 新機能デバイス / 高密度集積回路 / ストリップ線路
研究概要

本研究は金属と誘電体を組合せた波長に比べ非常に薄く、細い新しいタイプの光伝送線路の可能性について、理論,実験の両面から検討することを目的としている。そこでまず最も単純な平板光ストリップ線路の光伝送特性およびその厚み限界について、理論的考察を行った結果、以下の成果を得た。
1.現存の金属の複素屈折率は可視近赤外では実部,虚部が同程度となるため、その光伝送の振舞いはマイクロ波ストリップ線路,誘電体光導波路のいずれとも大きく異なっており、とくに金属内に深く分布する光波は誘電体中のそれとは全く異なる性質を持つことを導いた。
2.光伝送路の厚さ,幅は波長より1桁程度薄くできることを理論的に示し、従来の光ICに比べ2〜3桁高密度の光回路の可能性を導いた。ただ伝送損失は非常に大きく、波長程度の大きさの光回路には問題ないが、大規模光回路の構成には伝送損失の少ない伝送路素材の開発も重要であろう。
3.この伝送路には電気信号も同時に伝送できる。電極間隔がサブミクロン以下となるため、電界強度が大きくとれ、カー効果等の電気光学効果が効率的に利用でき、光制御が容易になる他、レーザー励起,検波,逆電気光学効果による新しい光検波など従来にない新光機能デバイス構成の可能性を持つ、このような新光デバイスについても具体的に検討を進めつつある。
4.1〜3の成果はまだ十分にまとめるに至っておらず、引続き、研究を進め、今後応物学会等で発表してゆく予定である。
次に実験的研究については、現在3.39μm域で進めつつあるが、まだ十分な成果を得るに至っていない。しかし放電電極と光導波路クラッドを兼ねたSiCを用いた高能率導波形【CO_2】レーザの成功(61応物発表)は寸法は大きいが、本研究の具体的成果の1つである。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 小林哲郎: レーザー研究. 15. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 小林哲郎: 昭和62年春応用物理学関係連合講演会. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 小林哲郎,松島朋史,末田正: 昭和62年秋応用物理学会学術講演会. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] T.MATSUSHIMA,N.NAKAJIMA,T.SUETA: International Journal of IR and MM waves,. 7. 1585-1589 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 松島朋史,追田真也,末田正: 昭和61年春応用物理学関係連合講演会. 178 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 小林哲郎: "光ファイバ応用技術集成" 日経技術図書, 775 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 小林哲郎: "光タイムドメイン応用調査報告" 電気学会, (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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