研究分担者 |
岡 育生 電気通信大学, 電気通信学部, 講師 (80160646)
小野里 好邦 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (10143710)
望月 仁 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (60017275)
遠藤 一郎 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (30017347)
田中 正智 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (20092611)
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研究概要 |
本研究は, 再生中継衛生通信システムについて, その特徴を生かした信号処理方式, 並びに新たな衛星利用法の開拓を目的として行われた. 以下に得られた結果の概要を項目別に示す. 1.干渉除去型最尤復合システムの研究 周波数有効利用に伴う他のチャネルからの干渉を抑圧する方法として, 衛星搭載型の最小自乗誤差法, 並びにたたみ込み符号化/ビタビ復合に基づいた信号処理方式を提案し, その効果について検討を行った. 誤り率の解析結果より本方式の誤り率改善を明らかにした. また, この改善量は干渉波のレベルが大きくなる程, 顕著となることを示した. 2.衛星間光通信に関する研究 (1)衛星間光通信では, 太陽等からの背景光が著しく特性を劣化させるため符号化による誤り率の改善が不可欠である. ここでは, たたみ込み符号化/軟判定ビタビ復合を光オン・オフキーイングに適用した場合の特性改善を明らかにした. (2)衛星相互の運動による同期ずれの影響を軽減する方式として光パルス位置変調にセパレートコーディング/軟判定復号を取り上げると共に, 3種類の受信機を提案した. 誤り率解析の結果, 3種類の受信機のうち, 特に軟判定-メトリック和の受信機の優位性を明らかにした. (3)衛星・地上間の光通信における伸長パルスの影響を除去するため, たたみ込み符号とパルス位置変調を一体化した符号化変調方式を開発した. 誤り率の理論計算と共に計算機シミュレーションを行い, 伸長パルスの影響をほとんど除去できることを明らかにした.
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