研究課題/領域番号 |
61550239
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
川又 晃 名大, 工学部, 教授 (30144116)
|
研究分担者 |
谷本 正幸 名古屋大学, 工学部, 助教授 (30109293)
|
研究期間 (年度) |
1986
|
研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1986年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | 解像度修復 / 画像修復 / 動きぼけ / 修復フィルタ / ウィーナフィルタ / 撮像管の蓄積効果 / ぼけ画像 |
研究概要 |
研究実施計画に従って研究を遂行し、ほぼ所期の成果を得たので、その概要を以下に記す。1.撮像管の蓄積効果による動画像のぼけを、逆フィルタ,ウィーナフィルタ等の従来の修復フィルタにより修復するとき、境界部にゴースト状のひずみが発生する。これは、逆フィルタ,ウィーナフィルタによる修復では、修復点の両側のぼけ画像を必要とすることに起因する。2.従来の修復フィルタによるぼけの修復過程を検討した結果、修復には、従来の修復フィルタのインパルス応答のすべてが必要ではなく、原点の左右どちらか一方の側のインパルス応答(片側インパルス応答)だけを用いても修復が伝えることが明らかになった。3.片側インパルス応答フィルタのインパルス応答は、従来の修復フィルタのインパルス応答の片側だけをとり、その振幅を2倍にすればよい。4.片側インパルス応答フィルタによる修復では、右側インパルス応答フィルタによって修復点の左側のぼけ画像から、左側インパルス応答フィルタによって右側のぼけ画像から、それぞれ修復値を得ることができる。5.片側インパルス応答フィルタによる修復では、従来の両側インパルス応答フィルタによる修復に比べて雑音が3dB増加するが、ゴースト状のひずみの発生が境界の片側だけに生じるという特徴を持つ。6.動画像の解像度修復法として、右側および左側の二つの片側インパルス応答の合成による修復法を提案した。7.テレビカメラから得たぼけ画像信号をディジタル化し、計算機により修復処理を行い、修復画像をモニタに表示する実験システムを構築した。8.実験システムを用いて修復実験を行った結果、提案された方法により、境界部においてもひずみを持たない修復が実現できた。9.この修復は、ぼけ画像の大きさがインパルス応答の広がり程度以上ある場合に適用できる。
|