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脳の記憶のモデル構成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61550255
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 情報工学
研究機関東京大学

研究代表者

中野 馨  東大, 工学部, 助教授 (30010953)

研究分担者 大森 隆司  東京大学, 工学部, 助手 (50143384)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1986年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード神経回路網モデル / 自己組織化 / 学習認識 / 世界像 / 概念形成 / 行動形成 / 連想記憶
研究概要

脳にはリセプタ(receptor-受容器:目、耳など)とイフェクタ(effector-効果器:手,足など)がつながっており、後者で外界に働きかけながら前者で情報を集め、記憶として積み上げていくうちに、脳内に外界の事物や事象のモデルともいうべき"世界像"を形成する。このような世界像があるため、人間は外界に接していないときでも、あたかも接しているかのように感じることができ、これにより高度な思考をすることができる。この研究の目的は、脳のこのような機能を実現する神経回路網モデルを構成することにある。
この世界像を形成する過程は、外界を脳内に写像することに相当すると考えられる。これを、以前に我々が提案した連想記憶モデル・アソシアトロンを基礎としてモデル化した。これは、認識から行動までの一貫動作を神経回路の自己組織化によって行うものである。その詳細は、計測自動制御学会の生体・生理工学シンポジウムに発表した。さらに、このモデルの能力を確かめるために、具体的なシステムも試作した。このシステムは、学習によって簡単な図形が持つ属性(形状,大きさ,色など)を認識できる。また、リセプタを切り放しても、神経回路の中だけで認識過程を再現し、思考することができる。その結果、学習後いくつかの属性を指定すると、それらの属性を持つ図形を試行鎖誤して描くことができる。
これらのモデル化によって、脳が持つ知的情報処理機能の一面を実現することができた。この研究の成果は、今後の脳の工学的研究に役立つものと思われる。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 中野馨 他: 計測自動制御学会 第1回生体・生理工学シンポジウム. 174-177 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 中野馨 他: 電子情報通信学会論文誌A. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 大森隆司: 計測自動制御学会論文集. 23. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

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公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

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