• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

変動水圧による土砂の吸出し機構と構造物の沈下に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61550372
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水工学
研究機関岡山大学

研究代表者

名合 宏之  岡山大, 工学部, 教授 (00034348)

研究分担者 西垣 誠  岡山大学, 工学部, 助教授 (60112140)
河野 伊一郎  岡山大学, 工学部, 教授 (00025941)
河原 長美  岡山大学, 工学部, 助教授 (90093228)
前野 詩朗  岡山大学, 工学部, 助手 (20157150)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1986年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード変動水圧 / 間隙水圧 / 浸透力 / 砂地盤 / 土砂の吸出し / 沈下 / 護岸 / 防波堤マウンド
研究概要

変動水圧による構造物周辺部の土砂の吸出し機構と構造物の沈下現象を力学的に解明するため,堤防護岸周辺部の土砂の吸出し現象および防波堤マウンド先端部の沈下現象を取りあげて実験的かつ理論的な考察を行った。その結果明らかにされた事項を列挙すると以下のようである。
1.護岸裏込め土砂の吸出し現象は,護岸前面に作用する変動水圧と密接な関係がある。すなわち,変動水圧により護岸先端周辺地盤内の間隙水圧が時間的に変化し,護岸裏側から先端部への浸透力が増大する時間帯が発生し、先端部周辺の土砂を押し出すように作用することによって吸出しが生起する
2.この吸出し現象は不浸透性護岸において顕著に現われ,透水性にすることによって吸出し量は急激に減少することが明らかにされた。これは護岸に透水性をもたせることによって,護岸前面と背面の間隙水圧差が小さくなり,浸透力が減少するためである。このことは2次元非定常浸透流の解析結果からも推論できる。
3.吸出し防止法としては,上記の透水性をもたせることの他に,根止め工として,根入れを設けることが効果的であることが実験的かつ理論的に明らかにされた。
4.防波堤マウンド先端部における捨石の沈下機構を解明するため,モデル防波堤について,地盤の弾性を考慮した2次元非定常浸透流理論を用いて,地盤の動的挙動を解析した結果,マウンド先端部では間隙水圧の場所的変化が急になり,浸透力が増大していることが明らかにされた。護岸先端部と同様に,浸透力の増大が土砂の吸出しを促進し,捨石が沈下すると推論できる。5.マウンド先端部の沈下防止のため従来より用いられている吸出し防止マットの効果について検討した結果,不浸透性マットでは吸出し防止効果はほとんどないことが明らかにされた。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hiroshi NAGO;Shiro MAENO: Memoirs of the School of Engineering Okayama University. 21-1. 81-91 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 名合宏之,前野詩朗: 海岸工学講演会論文集. 33. 491-495 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroshi NAGO;Shiro MAENO: NATURAL DISASTER SCIENCE. 1987-1. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi