• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

緩・強混合型河川における塩分侵入と浮流粒子の拡散・堆積に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61550375
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水工学
研究機関長崎大学

研究代表者

椿 東一郎  長崎大, 工学部, 教授 (30037650)

研究分担者 野口 正人  長崎大学, 工学部, 助教授 (10026263)
古本 勝弘  長崎大学, 工学部, 助教授 (50037892)
研究期間 (年度) 1986
研究課題ステータス 完了 (1986年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1986年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード成層密度乱流 / 移流分散係数 / 緩・強混合型河川 / 塩分侵入 / 流体運動の3次元解析
研究概要

一般に、河口部は塩水と淡水,流出土砂の共存場であり、塩分侵入や浮流粒子の拡散・堆積を予測することは利水,防災および環境上ますます重要な課題となっている。本研究は、潮汐の作用により緩・強混合型に成層した河口部を対象として研究し、以下のような成果が得られた。
1.粗度をつけたベルトコンベアー型水路の底層に塩水を、表層に淡水を供給して流れ方向に密度勾配をもつ混合型成層流を作り、熱膜流速計と塩分濃度計の同時点測定を実施して、浮力効果を受ける流れ,乱れ,分散係数などの特性を実験的に明らかにした。また、成層流における流れと乱れを統合的に完結させる解析手法を提示した。
2.感潮河川における塩分侵入については、貯留量Vを独立変数とする解析手法を提案して筑後川,川内川の資料に適用した。この手法を用いると、水平座標xでは潮汐によって周期的に変化する塩分濃度が、ほゞVのみの関数として表示されることを見出し、この擬定流の分散方程式を解くことによって、塩分侵入を予測し得ることを示した。
3.洪水時の淡水が海に流入して拡散する過程について、浮力効果を受ける乱流構造の変化を組み入れた解析手法を提案し、淡水の希釈過程、表面プルームの幅などを予測する実用的な図表が作られた。
4.河口部における浮流粒子の拡散,沈殿を調べるため、まず、流れ方向に幅および水深の拡がる水路における3次元流体運動を、Galerkin有限要素流を用いて解析する手法を提案した。解析における計算容量を節約するための種々の工夫が導入されており、逆流域などの解析も可能である。この流れの解析と粒子の拡散方程式を用いて、土砂の堆積過程をシミュレートすることができる。

報告書

(1件)
  • 1986 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Katsuhiro Furumoto: 5th Congress of A.P.R.D. of I.A.H.R.Vol.3. 269-286 (1986)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 古本勝弘: 第31回水理講演会論文集. 461-466 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 小松利光: 第31回水理講演会論文集. 473-478 (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 古本勝弘: Journal of Hydroscience and Hydrulic Research. Vol.5,No.2. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書
  • [文献書誌] 野口正人: 第34回海洋工学講演会論文集. (1987)

    • 関連する報告書
      1986 実績報告書

URL: 

公開日: 1987-03-31   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi