研究課題/領域番号 |
61550435
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築計画・都市計画
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
茶谷 正洋 東京工大, 工学部, 教授 (20016512)
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研究分担者 |
八木 幸二 東京工業大学, 工学部, 助手 (20016570)
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研究期間 (年度) |
1986
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研究課題ステータス |
完了 (1986年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1986年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 位置の把握 / 再認された数 / 建築的要素 / 店舗・仕上げ・照明 / イメージマップ / 目印 |
研究概要 |
1.地下街における自分の位置の把握の実態について 地下街の現地において、直接アンケートにより地図に自分のいる位置を記入してもらい、同時にその手掛りを挙げてもらった。 その結果、約半数の人は正確に自分の位置を把握しており、不正確な場合も実際の位置と対応した領域内において把握していることがわかった。 また、直接見える場所にある要素を手掛りにしている場合、自分の位置の把握に有効な要因となっていることがわかった。 2.地下街における位置の把握の視覚的要因について 地下街の写真35枚をサンプルとし、知っている場所を選出し、その根拠を説明させる写真再認実験を行った。 その結果、再認された数の大小によって把握の度合を表すことにより、把握の度合の低い場合には通路・広場・階段などの建築的要素やサインが位置判断に大きく関与し、把握の度合が高まるにつれて店舗・仕上げ・照明が有効な要因として位置判断に関与することがわかった。 3.地下街空間の全体像の把握とその拡がり方について 地下街のイメージマップを描いてもらい、目印とする要素や自分がよく利用する範囲とその経路を記入してもらった。 その結果、通行頻度の高い通路ほど多くの要素が認識されており、利用頻度の低い領域では通路のみが把握されていることなどがわかった。 4.まとめ 以上により、地下街空間の認知は、広場や大階段,主要通路とともに印象の強い要素の把握が先行し、さらに周辺の店舗や照明・仕上などの把握が補完する形で行われ、その把握された要素をもとに自分の定位を保っていることが明らかになった。
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