研究課題/領域番号 |
61550440
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築計画・都市計画
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
嶋田 勝次 神戸大学, 工学部, 教授 (00031055)
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研究分担者 |
三輪 康一 神戸大学, 工学部, 助手 (10116262)
安田 丑作 神戸大学, 工学部, 講師 (40031124)
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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研究課題ステータス |
完了 (1988年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1988年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1987年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1986年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 都市景観形成 / 都市デザイン / 建築デザイン誘導 |
研究概要 |
1.都市景観形成のための規制・誘導手法の評価に関する調査 建築物の規制・誘導施策の典型事例について、規制・誘導手法の効果、運用上の課題などを明らかにする調査・解析を行なった。この調査は、(1)神戸市都市景観条例による地域指定に係る届出制度、(2)ポートアイランドの景観形成協定、(3)建築基準法の総合設計制度を調査対象事例とするアンケート調査であり、回答者は対象建築物の設計者と建築主、一部居住物、就業者を含んでいる。以上の調査のそれぞれの結果から、回答者の制度評価の構造と制度の必要性と効用についての基本的な認識、評価に及ぼす要因、制度実施上の問題点が明らかになった。(昭和61〜62年度) 2.建築デザイン誘導事例としての対象建物の指導実施分析 上記事例のうち条例と協定について、規制・誘導の根拠となるデザイン基準と実際に竣工した建築物の基準適用状況の関連分析を実施した。さらに先のアンケート調査結果との関連分析を行なった。その結果、各地域の建築物の適用状況が、建物属性の影響を受け、建築主・設計者の意識に関連することが明らかになった。(昭和62年度) 3.景観特性と規制・誘導手法との関連分析と整備手法の検討 既存の都市景観形成のための規制・誘導手法の類型化をもとに、これまでの調査対象事例がもつ課題の整理と地域特性との関連分析を行なった。その結果、それぞれの制度の誘導基準や制度運用上の評価に差異がみられた。以上から、景観形成のための総合的な建築物の規制・誘導手法の検討を行ない、地域の景観特性や課題に応じた手法の体系化を進めるための重要な要因として、規制・誘導基準の詳細性と制度運用の弾力性に関する段階的な手法の整備と、同制度を支援するデザインガイドラインの作成などの補助的な施策の重要性を示した。(昭和63年度)
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